回転寿司“Kaiten-zushi”のマナー、英語ではどう説明すればいい?
日本を訪れる外国人旅行者は年々増え、今では「民泊」なども話題になっている。
そんな外国人旅行者の来日の目的のひとつが和食を味わうことだろう。
和食は、2013年にユネスコ無形文化遺産に登録され、世界中で脚光を浴びていることはご存知のはず。
ユネスコ無形文化財に認められた特徴は「多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重」「健康的な食生活を支える栄養バランス」「自然の美しさや季節の移ろいの表現」「年中行事との密接な関わり」の4つだ。
ここ10年で海外の日本食レストランの店舗数が5倍に増えており、和食を食べたことがある訪日客が、本場の和食を楽しみにしてくれているのは、日本人として嬉しい限りだ。 となると、必然的に飲食店で働く人たちは、外国人のお客様と接する機会も増える。
そんなとき、ワンランク上のおもてなしをするためにも読んでおきたいのが『英語でガイド!外国人がいちばん知りたい和食のお作法』(植田一三監修・上田敏子著、Jリサーチ出版刊)だ。
本書は、知っているようで意外と知らない和食の基礎知識やマナーを再確認し、英語で表現できるようになる一冊。また、実際の案内場面を想定したダイアログを使ってシミュレーション訓練もできる。
■回転寿司を英語で説明してみると?
外国人に人気の和食ランキングで上位に入る代表的な和食のひとつが「お寿司」だ。
そんな中でも「回転寿司」はぜひ案内したいところ。では、もしマナーを聞かれた場合、英語ではどう答えたらいいのだろうか。
Kaiten-zushi is a sushi restaurant where sushi plates circulate on a conveyor belt. Self –service is the norm.
訳:「回転寿司」とは、寿司が載ったベルトコンベヤーが店の中を回っている寿司店のことです。セルフサービスが基本です。
まずは「回転寿司とは何か」の説明、そしてセルフサービスだということを伝える。
You can’t put the sushi plate you have taken back on the belt.
訳:一度取り上げた皿は、ベルトに戻してはいけません。
一度取り上げたお皿をベルトに戻すのはマナー違反であることを伝える。これで回転寿司を楽しむことができるだろう。
本書では上記のように、寿司屋での作法を英文と和訳で掲載。付属のCDとダウンロード用の音声で、発音もチェックできる。
外国人観光客が増えている今、和食のマナーやおもてなしを英語でできるようになることは、飲食店にとって大きな課題となる。飲食・観光関係の職業に従事する人たちの強い味方となる一冊になるはずだ。
(新刊JP編集部)