「東京五輪エンブレム」に「PPAP」…社会は商標で溢れている
■いよいよ東京オリンピック、思い出すのはあの騒動
平昌オリンピックが終わり、日本選手団の大活躍が記憶に新しい昨今。パラリンピックが終われば、いよいよ「東京オリンピック2020」に向けた話題が耳目を集めることだろう。
努力を積み重ね、全力で戦いに挑む選手たちに興奮し、スポーツの祭典の素晴らしさを体感する一方で、その五輪を象徴するエンブレムが、お恥ずかしい経緯で撤回されていたことをご記憶の方も多いことだろう。
また、五輪とまでは言わずとも、今や世界のピコ太郎が、ネット動画で爆発的人気を獲得した「PPAP」も、その人気っぷり故に、なんの関係もない大阪の業者に狙い撃ちされていたのをご存知だろうか。もちろん命にまつわるものではないが、名前を奪われる危機に晒されていたのだ。
この、なんの関係もなさそうな両者がともにぶち当たったのが、「商標」問題だ。前者は、国内のみならず海外でも盗用疑惑に晒されて、耐え切れずに撤回。そして後者は、自身のパフォーマンスにも関わらず、まったく関係のない大阪の業者がビジネスになると踏み、ピコ太郎の所属事務所よりも先に、「PPAP」という名称を商標登録申請していたのだった。