井戸を掘り続けて107年。日本の技術で世界の子どもたちを救う企業の物語
■水汲みのために 学校をあきらめる子どもがいる
日本には「湯水のように使う」という言葉がある。昔からこの国では水やお湯は、「無尽蔵にある」「いくらでも使える」ものの象徴だった。
今では全国津々浦々に上下水道網が完備され、「蛇口をひねれば水が出る」ことが当たり前の生活に慣れて、ますます水のありがた味を私たちは忘れたかもしれない。
■日本の生活は世界の非常識
だが、こんな生活はひとたび世界に目を向けたならば、実は21世紀の今も例外なのだということに気づかされる。