だれかに話したくなる本の話

なぜ、お月見といえば「お団子」と「ススキ」なの?

今年の「十五夜」は10月4日。全国的にも夜には晴れる地方が多いので、お月見を楽しめそうです。

お月見と言えば「お団子」と「ススキ」が付きものです。
でも、なぜ「お団子」と「ススキ」なのでしょうか?

『日本のしきたり 冠婚葬祭・年中行事のなぜ?』(ニューミレニアムネットワーク著、 神崎宣武監修、ダイヤモンド社刊)によれば、元々、お月見は、秋の収穫を前に豊作を祈願する行事でした。

昔は主食が「里芋」だったことから初物の里芋を神様に供えていたのですが、お米が主食になったことで米粉からつくった「お団子」を供えるようになったのです。

「ススキ」を供える理由は諸説ありますが、ひとつは「稲穂に似ているから」。 もう一つの理由は、ススキの茎は中が空洞でそこに「神様が宿る」と考えられていたことから、お供えものになったという説があります。

■お月見の御供に。おすすめ「お月見スイーツ」

お月様を楽しむうえで欠かせないお団子。古式ゆかしいお月見団子は米粉をまるめただけのものですが、今ではさまざまな「お月見スイーツ」が販売されています。

都心のデパートでは「お月見スイーツ」のフェアが催され、趣向を凝らしたかわいくてオシャレな和菓子や洋菓子が登場しています。
ここではこの記事の筆者おすすめのスイーツをご紹介しましょう。

宗家源吉兆庵の「舟月夜」は、羊羹の中に月の下で跳ねるウサギが愛らしい、見た目と甘さともに上品な一品。

鶴屋吉信の「京 季のこよみ」は、十五夜をイメージした落雁。満月と桔梗の花を囲んだ、たくさんのウサギが跳ね回って楽しげです。

同じく鶴屋吉信の「名月うさぎ餅」は、たっぷりとあんこの詰まって、モチモチの手触りは本物のウサギのようです。

シンプルにお月見をイメージしたのがモロゾフの「お月見プリン」。
満月はオレンジゼリーで、コクのあるプリンとの相性もバッチリです。

帰りがけや仕事の休憩中に買いに行くなら、コンビニのお月見スイーツ。
セブンイレブンの「お月様とうさぎ」は、侮りがたいおいしさで、気軽に十五夜気分を味わえます。

昔ながらの伝統と風情を味わうのも良し。現代的にスイーツを味わうのも良し。ほっと一息、気になる異性や恋人や家族と秋の風物詩を楽しんではいかがでしょう。

(ライター/大村 佑介)

この記事のライター

大村佑介

大村佑介

1979年生まれ。未年・牡羊座のライター。演劇脚本、映像シナリオを学んだ後、ビジネス書籍のライターとして活動。好きなジャンルは行動経済学、心理学、雑学。無類の猫好きだが、犬によく懐かれる。

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