だれかに話したくなる本の話

『逃げ恥』最終回! 星野源の素顔を見たいならエッセイ集を読め!

ついに最終回を迎えるドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)。

星野源演じる津崎平匡と、新垣結衣が演じる森山みくりの恋模様はまさに「ムズキュン」。じれったくもあり、そしてどこか純粋な気持ちをもたらすドラマだ。

前回、自身のリストラをきっかけに、みくりにプロポーズをした平匡。しかし、みくりはそのプロポーズを「愛情の搾取」ではないかと反論。そこで主題歌の「恋」が流れ始めるという急展開で幕を閉じた。

今回の『逃げ恥』で人気が爆発したといっても過言ではない星野源。ソロシンガーソングライターとしても才能を発揮、かつてはバンド「SAKEROCK」のギタリストとしても活躍していたのは記憶に新しい。

俳優としても2013年に映画『箱入り息子の恋』で主演。今年のNHK大河ドラマ『真田丸』では徳川秀忠役を演じているほか、同じくNHKの『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』ではコントにも挑戦している。

さらに、文筆業としても『そして生活はつづく』(マガジンハウス刊)をはじめ、エッセイ集を多数出版。『逃げ恥』ブレイク後、ネット書店のランキング上位に顔を出すなど大きな注目を集めている。

新刊JPでもこれまで『働く男』(文庫版/文藝春秋刊)と『蘇える変態』(マガジンハウス刊)の2冊のエッセイを紹介してきた。

2013年に出版され、昨年文庫化された『働く男』は、映画評やコラム、短篇小説、対談など多岐にわたる内容から星野源のマルチな才能がうかがえる一冊といえる。

また2014年に出版された『蘇える変態』は、2012年末にくも膜下出血で倒れた時のエピソードを挟んでおり、一冊の中でその雰囲気が一変するエッセイ集だ。2回病魔に倒れながら、星野源は一体何を夢想していたのか、読み込めば読み込むほど、その深みは増していく。

そして2017年3月30日には新刊『いのちの車窓から』(KADOKAWA刊)が出版される。雑誌『ダ・ヴィンチ』での連載をまとめたものになるようで、この2年間の星野源が詰まっているという。

軽妙でユーモラス、下ネタも織り交ぜながら、でもしっかりとした哲学を持った星野源のエッセイ集は普段本を読まない人でも楽しめる内容になっている。
ドラマで星野源を知ったという人はぜひエッセイも読んでみてほしい。

(新刊JP編集部)

*星野源と二階堂ふみが初共演した映画の主題歌 重すぎる歌詞の裏に何が?
https://www.sinkan.jp/news/6248

*「星野源といえば?」と聞かれたら「ナイススティック」と答える。
https://www.sinkan.jp/news/6321

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