意外と楽しい!社内コミュニケーションが活性化する「会議室飲み」って?
IT企業界隈を中心に“密かなブーム”となっている「会議室飲み」。
飲み会の場所を、居酒屋から会議室にスライドさせるだけの、なんてことない工夫なのだが、「移動がないのが良い」「気軽に参加できる」と評判だという。
「うちの会社の会議室飲みは、『自由参加』、『費用は会社負担』がルールです。以前と比べて参加者も増えましたし、楽しかったと言ってもらえる機会も増えました。社員同士も確実に打ち解けているのを実感します!」
こう話すのは、半年ほど前から社内の「会議室飲み」を企画してきた、文京区のIT企業に勤める遥さん(25歳・デザイナー)。
「自由参加とすることで飲み会が苦手な人に精神的な負担を強いることはないし、会議室飲みは居酒屋ほどお金がかからないので、会社からの経費も下りやすいんです。
月に1度の定例会にして、他部署とのコミュニケーションも活性化するように企画しているので、組織力も上がっているように感じますね」(遥さん)
遥さんが企画して実現に至った「会議室飲み」の中から、好評だった企画や、社員間の交流が活性化されたと実感した企画をいくつか教えてもらった。
■本格ビールサーバーをレンタル。会議室でもジョッキで乾杯!
実はビールサーバーは、酒類小売店などからレンタルすることが可能。機械の運搬から設置まで行ってくれて、費用も20Lで1万円程と安価。
ジョッキも無料で貸し出してくれるので、会議室でも注ぎたての生ビールで乾杯できる。
「会議室にビールサーバーという異様さから会話も弾みましたし、新入社員に別の部署の先輩たちのビールを作ってもらうようにしたので、顔と名前の一致に一役買いました。
泡をふわっと作るのがやたらと上手な新人がいて、お代わりの注文が名指できたりしていました・笑」(遥さん)
■地方出身社員の地元から「地酒」や「ご当地グルメ」をお取り寄せ!
社員のパーソナリティにスポットを当てる企画も、普段会話に上がりにくい人となりを知ってもらうのに効果があったという。
「今日は、◯◯さんの地元、秋田の地酒『雪の茅舎』と、△△さんの地元北海道から『スモークド・チキン』をお取り寄せしています~
といった具合に、一緒に働いている仲間にまつわるものを用意すると盛り上がりますね! 話題もその人に集まるので、あまり話さない人とも打ち解けやすくなるのもポイントです」(遥さん)
■「お寿司」や「餃子」のデリバリーも意外と盛り上がる
会議室飲みは「ふらっと立ち寄れて」「仕事が残っていたら退室して仕事に戻ることができる」のも良い所。
社外の居酒屋では、他の席の人目を気にしてできない仕事の話も遠慮無くできるので、単なる“飲みニケーション”以上の効果が出るというのにも納得がいく。
「出前のお寿司をつまみながら、雑談ベースで仕事の話を続けているうちに、他部署の人も議論に参加しだして、意外なアイデアが出てくることもあるんです。
こういうのって社外の居酒屋では絶対できないことなので、会議室飲みならではのことだと思います!」(遥さん)
遥さんの会社では、実際に会議室飲みでポロッとでてきたアイデアやフィードバックをサービスに反映。それが結果に結び付くこともあるとか。
■年中行事に乗じた企画も!
「イベントに合わせた会議飲み会は、単純に喜ばれました。2月はバレンタインデーに乗じて、チョコレートファウンテンを用意してみたのですが、これはちょっとやり過ぎだったかもしれません(笑)」(遥さん)
居酒屋では人目が気になって話にくい仕事の話題も気兼ねなくできるのが「会議室飲み」のもっとも良い点だろう。
社内の飲み会をただの飲み会にしていてはもったいない。一度試してみてはいかがだろうか。