今さら聞けない “断捨離”って一体なに?
最近話題の“断捨離”ですが、気になってはいるものの、詳しくはよく知らないという人も多いのではないでしょうか。
片づけない片づけ術といわれる「断捨離」。
その基本的な考え方を『ひと目でわかる断捨離入門』 (やましたひでこ/監修、マキノ出版/刊)から、紹介していきます。
そもそも断捨離とは何なのでしょうか。
この三文字はそれぞれ、、以下のような意味を持っています。
断=家に入ってくるものを絞り込む
捨=不要なものを手放す
離=モノへの執着から離れて自由になる
つまり断捨離とは、自分とモノとの関係を問い直し、不要・不敵・不快なモノとの関係を“断ち・捨て・離れ”ということ。思い切ってモノを手放すことで、空間・時間・エネルギーにゆとりが出て、それが気持ちのゆとりにつながるのです。
断捨離は前述の通り、“片づけない片づけ“として口コミで広がりましたが、その効果はお部屋の整理整頓だけにとどまりません。モノの片づけを通して心のガラクタを整理できるといいます。
不要なモノに使っていたエネルギーを別に使えるようになれば、他のことが上手く回りだすのです。
さて、”片づけられない“というのは多くの人の悩みですが、原因は一つ。単純にモノが多すぎるからです。
「安いから」「ストックしておきたいから」「せっかくだから」といってモノをため込み、「いつか使うから」「高かったから」といって出番のないモノをしまい込む。
そして、モノを手放すというのは言葉で言うほど簡単ではありません。
そこで本書で提示されているのが以下の4つのポイントです。
1、場所を限定してスタートすること。いきなり家じゅうをやらずともよい。
2、重要軸は自分。「自分が使うモノか」ということだけを基準にする。
3、時間軸は「今」。「いつか」ではなく「今」使うモノを残す。
4、数量や容量制限をする。割り箸や保冷剤、紙袋など、出番はあるかもしれないけれど無尽蔵には必要ないものは制限。
この4つのポイントを念頭におくことで、本当に必要なものだけを残すことが出来ます。
また、本書にはたくさんの断捨離の成功体験談が載っていますが、彼らは“断捨離に目覚めた人たち”という意味で「ダンシャリアン」と呼ばれています。
めんどうくさいと言って片づけをしない人が、この本を読み終わる頃には部屋の中に不要物があることの方が不快になり、自ずと片づけをはじめてしまう。いわば片づけが苦手・嫌いな人の体質改善が「断捨離」です。
毎日にゆとりがない、という人は「断捨離」を実践してみてはいかがでしょうか。
(ライター/タカダエリ)