周りから「選ばれる人」になるための存在感の作り方
誰からも一目を置かれ、存在感(プレゼンス)がある人は身近にいないだろうか。そんな人はまわりに選ばれ、仕事もできる人だろう。
プレゼンスとは直訳すると存在感という意味だが、その場にいるだけで議論をコントロールしてしまう、直接話していなくても信頼してしまう、ついお願いしたくなってしまう、といった影響力もプレゼンスには含まれている。この存在感(プレゼンス)は自分でつくることができる。
◾️周りから「選ばれる人」になるための存在感の作り方
『「存在感」はつくれる』(大塚ちづる著、フォレスト出版刊)では、人事コンサルタント・アドバイザーの大塚ちづる氏が、プレゼンスの大切さを自分事として理解するため、ストーリー仕立てで解説を挟みながら解説する。
何をしたらプレゼンスは身につくのか。たとえば、第一印象は自分でコントーしやすいプレゼンスとなる。第一印象は、服装や話し方、立ち振る舞いなど見た目、相手からの見られ方で変えることができる。服装は、他人から見てどうかということだけでなく、本人のメンタリティにもポジティブに働くかが重要。童顔のために仕事のときは伊達メガネをかける人もいるが、メガネのデザインそのものが本人の気分を上げるものでないと、本当のパフォーマンスは発揮できない。順番としては、第一にTPOに合っているか、次に他人から見て好印象か、その上で自分を心理的に助けてくれるかどうかという判断基準が大切になる。
また、プレゼンスを得るには3つのステップがある。
ステップ1「ゴール=目指す自分の姿を決める」
まわりから見てどんな自分でありたいか。目標を明確に設定する。
ステップ2「一貫性を持たせる」
スティーブ・ジョブズが黒いタートルネックとジーンズ、メガネという一貫性したイメージを持っているように、プレゼンスには一貫性を持たせることが大事。まわりの人たちにしっかりと印象づけられるようになるには、持続できるという一貫性が信頼を得る最大の武器となる。
ステップ3「戦略的に準備する」 服や身につけるものは、武器として戦略的に用意したほうが良い。たとえば、替えのシャツを用意すること。日本人は汗をかいている姿を一生懸命さだと捉えがちだが、欧米人は嘘つきだと捉える。あんなに汗をかいて大げさだと信頼度は下がってしまう。相手を不快にしないという気遣いや自分を清潔に見せたいというプレゼンスにもなるので、替えのシャツを1枚用意しておくことで、自分のプレゼンスを守ることができる。
プレゼンスは自分の可能性を引き出すための魔法と著者の大塚氏は述べる。本書の存在感をつくる術を実践することで、まわりからの印象も変わり、仕事や人間関係も円滑になるはずだ。
(T・N/新刊JP編集部)