だれかに話したくなる本の話

禁煙、ダイエット…挫折しがちな人が知るべき「意志の強さ」に頼らず自分を変える方法

早起きして本を読もうと決めたのに、一週間後にはもういつもの時間まで寝ていた。
禁煙が三日しか続かなかった。
ダイエットが挫折ばかりで一度も成功したことがない。

こんな経験がある人は、自分を「意志の弱い人間」だと思うかもしれない。そして思い通りに動いてくれない自分に対して苛立ったり、自信を失ったり、自分が嫌いになったりするかもしれない。

◾️人間は自分に甘くできている だから「意志の強さ」に頼るのはもうやめよう

しかし、禁煙なりダイエットなり「自分を変えよう」と思った時に、それがきちんとできるかどうかに「意志の強さ」は関係がない。『世界一やさしい 自分を変える方法』(西剛志著、アスコム刊)はそんなことを指摘している。むしろ意思に頼ろうとするから途中で挫折してしまうのである。

もちろん本当に意思が強い人も中にはいる。しかし極めて稀である。ほとんどの人は自分に甘くできている。そんな自分に甘い私たちが自分を変えたり、新しい習慣を身につけたりするには、何をよすがにすればいいのだろうか。ひとことで言えば、それは「言葉の力」だ。

◾️人生で一番対話をする相手は?

私たちは皆、「自分自身」と対話している。声に出すことはなくても、思考は常に言葉として頭に浮かんでいるはずだ。人生で一番対話をする相手は、実は家族でも友達でもなく、自分自身なのだ。だからこそ、常日頃自分に対してどんな言葉を使うかで、自分自身のセルフイメージも、行動も、そして人生も変わる。

実際、成功者ほど自分との会話がうまい。たとえば、スティーブ・ジョブズは、毎朝自分に対して「もし今日が人生最後の日だったら、僕は今からすることを『したい』と思うだろうか?」と問いかけていた。マーク・ザッカーバーグもまた「今、僕は自分にできるいちばん大切なことをやっているだろうか?」と毎日のように問いかけているという。

自分を律するのは意志の強さではない。自分の言葉である。成功者の多くは自らの言葉で自分の脳に暗示をかけたり、いい意味で脳を騙したり、脳を勇気づけたりといったことを意識的にやっている。そしてそれは決して才能がいることでもないし、手間がかかることでもない。私たちの誰もが今日からでもできることだ。

簡単なのが、もしマイナスの言葉が口から出てしまった時に「でも」をつける方法だ。「疲れた」「しんどい」「もう嫌だ」といったネガティブ言葉が無意識に出てしまうことは誰にでもある。そんな時に「でも」と続けて、ポジティブな言葉を付け足すのである。

「疲れた。でも、充実した1日だった」
「もうダメだ。でももう少しやってみよう」
こんなふうにマイナスの言葉を打ち消す「でも」をつけることで、脳にマイナスのイメージが刷り込まれるのを防ぐことができる。

本書では意思に頼らずに自分を変える方法をさらに詳しく解説していく。目標を達成したり、何かを継続したりするのに「鉄の意志」は必要ないということが、本書からはよくわかる。そして、「もう一度自分もやってみよう」と思えるはずだ。

(新刊JP編集部)

世界一やさしい 自分を変える方法

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自分を変えるために、強い意志は必要ない。

自分との会話(脳内トーク)を変えれば
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