「他人の成功を素直に喜べない人」の正体
誰からも好かれる人がいる一方で、無用な誤解を生んでトラブルになったり、鼻持ちならない人間として周りから遠ざけられてしまいやすい人もいる。孤独に耐えられる強い人もいるが、大半の人はそうではないだろう。周りから好かれていた方が、何かと生きていきやすい。それは学校でも会社でも同じだ。
◾️人の悩みは親身に聞くのに、人の成功を喜べない人
周りから好かれる人でいるために、誰彼かまわず媚を売る必要はない。他人の目に「好ましい人」として映る人には、共通する特徴があるのだ。『なぜか好かれる人がやっている100の習慣』(藤本梨恵子著、明日香出版社刊)はそんな特徴の数々を紹介していく。
その一つが「相手の幸・不幸に影響されないこと」。世の中には、幸せの総量は決まっていて、相手が幸せになったら、その分自分が不幸になると考えてしまう人がいる。こういう人ほど、他人の幸せに対して複雑な気持ちを抱いてしまいやすい。結果として人間関係がうまくいかなくなってしまう。
たとえば、誰かが悩んでいたり、苦しんでいる時は親身に相談に乗り、励ましたり親切にするのに、その人が悩みを脱して幸せを手に入れた途端に、マイナスな意見を言う人がいる。こういう人は、相手が不幸だと優越感を持つタイプ。まさに「幸せの総量は決まっていて、相手が幸せになったら、その分自分が不幸になると考える人」なのだ。周りから好かれる人は、相手がいい時も悪い時も変わらずに接することができる人である。
◾️人から好かれる人が持っている「人間関係を変える勇気」
どんな人とでも同じように接することができるのも、周りから好かれる人の特徴だが、これにはもう少し補足が必要だ。
というのも、人は人生のステージが変わると、付き合う人が変わる。中学から高校に上がれば遊ぶ友達が変わるのは当たり前だし、就職すれば学生時代の友達とは疎遠になることも自然なことだ。それと同じで、人は成長していくにつれて、人間関係が変わっていく。これまで一緒にいた友達と話が合わなくなったり、ウマが合わなくなったりすることもあるだろう。
人は変わっていくもの。自分が変われば、これまで付き合ってきた人とは合わなくなっていく。そこで無理して今までの人間関係をキープする必要はない。周りから好かれる人とは、「今の自分と合わなくなった人とは付き合わない」という選択ができる人でもあるのだ。
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笑顔や明るい表情、仕草といった表面的なところから、行動や考え方、人間関係の作り方に至るまで、本書では「周りから好かれる人」の特徴を徹底的に解説していく。
媚びず、こだわらず、群れず、心を閉ざさず、そして誰も区別しない。周りから好かれる人はこんなかっこいい人である。人間関係に悩みを抱えている人、周りから孤立しやすい人、新しい環境に馴染めずにいる人は、現状を変えるためのアドバイスを本書から見つけられるはずだ。
(新刊JP編集部)