だれかに話したくなる本の話

ビジネスパーソンにとってアートが必須教養である理由

ビジネスパーソンにとってアートが必須教養である理由

米NYタイムズ紙の1面には毎日のように絵画、音楽、オペラなどアート情報が掲載され、読者である欧米のエリート層はそれを日常的にチェックする。欧米では感性や哲学的な思考の鍛錬としてのアートは、必須の教養なのである。

アートは宗教、民族性、歴史と分かち難く結びついていて、言葉にはない表現力と説得力を含んでいる。そこで、アートについての最低限の知識を知り、思考の材料として役立てるための1冊が『「アート」を知ると「世界」が読める』(山中俊之著、幻冬舎刊)だ。

「アート」を知ると「世界」が読める

「アート」を知ると「世界」が読める

NYタイムズではアート関連の記事が頻繁に1面を飾るなど、アートは欧米エリートにとって不可欠な教養である。他方、日本でそのようなことはなく、アートに対する扱いの差が、まさに欧米と日本のイノベーション格差の表れであると、世界97カ国で経験を積み、芸術系大学で教鞭をとる元外交官の著者は言う。アートに向き合うとき最も重要なのは、仮説を立てて思考を深めることである。そこで本書ではアートを目の前にして、いかに問いを立て、深い洞察を得るかについて解説。読み終わる頃にはアートの魅力が倍加すること必至の一冊。

※記事で取り上げている書籍を購入すると、売上の一部が新刊JPに還元されることがあります。