だれかに話したくなる本の話

死の間際も泰然としていた妻…「あっぱれな最期」の秘訣とは

『凡人のためのあっぱれな最期 古今東西に学ぶ死の教養』(樋口裕一著、幻冬舎刊)

作家の樋口裕一氏の妻である紀子さんが、2021年4月に子宮体癌が見つかり、1年あまりの闘病生活ののち、61歳で亡くなった。その間、家族が時に絶望し、検査結果に一喜一憂し、うろたえるなか、妻本人は泰然としていて、死を恐れて嘆くことなく、苦しみを口にすることもなかったという。

樋口氏から見ると、妻は達観した人間でもなく、高僧のような人格者でもなく、普通の人だったという。では、なぜそのような最期を迎えることができたのか。

凡人のためのあっぱれな最期 古今東西に学ぶ死の教養

凡人のためのあっぱれな最期 古今東西に学ぶ死の教養

嘆かず、恨まず、泰然と「小さき人」として生き、死んでいきたい

61歳、癌で先に逝った妻。
身近な死に、何を学ぶのか?


※記事で取り上げている書籍を購入すると、売上の一部が新刊JPに還元されることがあります。