だれかに話したくなる本の話

成功者は初詣を3回する!その納得の理由とは

パナソニック創業者で「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助や出光興産創業者の出光佐三といった成功を収めた経営者の共通点は、「運の力」「縁の大事さ」を知っていることだ。彼らは社内に神棚だけでなく、神社まで造っている。

では、どうしたら強い運や縁を手にすることができるのか。運も縁も神棚や神社を作らないと手にはいらないのだろうか。

◾️自分本位の願い事では運は開けない

『成功者だけがやっている! 運が味方する神習慣』(藤原美津子著、フォレスト出版刊)では、は延べ8000人以上の経営者、ビジネスパーソンに対して運気を上げる方法を指導してきた神道研究家の藤原美津子氏が、いい運気、ご縁、人生の流れを変えるすぐにできる小さな習慣から、神様に味方される神参りまで幅広い習慣を紹介する。

神習慣の最も土台となる考え方が「『神の意に叶う』思考の転換を行う」ことだ。人が神様にお願いする際、自分の願いを中心にするのは自然なことだろう。けれど、あえて思考の転換をする。「神の意に叶う、思考の方向転換」をすることは、「神がこの世を良くしようとしていることに、自分もお手伝いをさせていただく」というように方向転換すること。

たとえば、受験の合格祈願で絵馬に書く願いで「とにかく合格させてください。早く遊びたい」ではなく、「合格することで、こういう学問を修得したい。そして、この世を良くしようとする神様のお手伝いをさせていただきたい」と書く。この思考の転換をしているかどうかで、成功を大きく分けるという。自分本位のお願い事では、運は開けないのだ。

正月の初詣は、大きな神社や自宅近くの神社など、毎年の定番が決まっている人が多いだろう。運を味方につけるなら、初詣は3回行くのが神習慣だ。3回のお参りは以下の3つで、大事なのは場所と順番で、それぞれ意味がある。

1回目「家の氏神神社で、家内安全『家族の幸せ』を祈る」
氏神神社は、氏神様のエリア内に住んでいる人を守り、願いを聞いてくれる神様。家内安全、商売繁盛、学業成就、良縁祈願など、人の願いはたくさんあるが、三が日の氏神神社への初詣は、主に「家内安全」としてお参りする。

2回目「会社の氏神神社で、『社内安全』と『ビジネスの成功』を祈る」
仕事始めの日には、会社の氏神神社に初詣に行き、会社の繁栄と皆の幸せ、仕事の成果を祈る。

3回目「伊勢神宮で、日本人の魂を蘇らせると同時に『国家の繁栄』を祈る」
新しい年の始まりだからこそ、日頃のビジネスの損得から少し離れて、大局からものを見る目、澄んだ目で1年を始めることが大事。「国家」の中には、友人、お客様、取引先なども当然含まれる。我が家、我が社の幸せを望むだけでは、本当の意味の繁栄にはつながらない。人の幸せを願ってビジネスに取り組むというのが商売の原点であり、視野を広げて1年を始めるという意味でも、伊勢神宮で国家の繁栄を祈る。

本書では30の「神習慣」を紹介している。もっと運気を良くしたいという人は、日々の生活の中で神習慣を実践してみてはどうだろう。

(T・N/新刊JP編集部)

運が味方する神習慣

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8000人以上の経営者・ビジネスパーソンを指導する神道研究家が教える「神習慣」

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T・N

ライター。寡黙だが味わい深い文章を書く。SNSはやっていない。

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