人生の大敵!「めんどくさい」への即効性のある対処法
気分が落ち込んだり、不安やストレスを抱えたり、モチベーションが上がらないことは誰にでもあるだろう。心の健康を保つためには、日々どんなことを実践すればいいのか。
『一番大切なのに誰も教えてくれない メンタルマネジメント大全』(ジュリー・スミス著、野中香方子訳、河合書房新社刊)では、メンタルヘルス先進国イギリスで人気の心理学者・臨床心理士のジュリー・スミス氏が、最新の臨床心理研究学、脳神経学的研究から効果が実証されているコンパッション・フォーカス・セラピー、マインドフルネス、アクセプタンス・コミットメント・セラピーなどの知見を取り入れ、日々のメンタルを整える実用的な方法を紹介する。
◾️人生が変わる「やる気になれない」への対処法
何をすべきかわかっていても、すぐにやる気になれない。時には目標に向かって意欲的になるが、数日後にはその気持ちは薄れ、振り出しに戻ってしまうことはあるだろう。「めんどくさい」という感情に対処する方法は2つある。モチベーションとエネルギーを育てる方法を学び、それらがより頻繁に現れるようにする。もう一つは、モチベーションが湧かないときでも、努めて自分のためになる行動をし、少々気が進まなくても、するべきことをする能力を身につけること。
自分にとって重要なことや意義のあることを避け始めたとき、自然な反応はまたやりたくなるまで待つことだ。エネルギーが湧くまで、やる気が出るまで、心の準備が整うまで待ち続ける。しかし、やる気は自然に生じるものではなく、行動によって生じさせる必要がある。何もしないでいると、心は燃料切れになり、無気力や「めんどくさい」という気持ちがいっそう強くなってしまう。なので、気分が落ち込み、「何もする気にもなれない」と思っていても、何かを始めることで自分の中に生物学的・感情的変化を起こすことが必要。好きな音楽をかけたり、何か一つトレーニングをすることで、それがきっかけとして一連の変化が起こり、向かう方向が変わる。したいと思っていることを始めれば、脳が刺激され、喜びやモチベーションが湧きやすくなるのだ。やる気が出るのを待っていないで、何か行動に移すことが重要なのだ。
心の浮き沈みは誰にでもあること。そのとき、どう対処するか。最新の研究から実証されているメンタルを整える方法を本書から学び、実践してみてはどうだろう。
(T・N/新刊JP編集部)