「他人から認められたい」から抜け出すブレない心の持ち方とは
他人の目が気になったり、些細なことで不安になってしまい、自信が持てない。
どうすれば、自分らしく、自信を持って生きていくことができるのか。
『ブレない心のつくり方』(加藤諦三著、PHP研究所刊)は人に見せるための生き方を脱して、自分らしく生きるために必要な心構えに説く一冊。 では、自分らしく生きるためには何が必要なのだろうか。
■自分の心の中にある核に頼る
不安な人は、とにかく人に認められたと思っていることが多い。そして、人から認められることで自分の自我を確認している。
この「他人に認められなければ」という思いから離れるにはどうしたらいいのか。それは「他人に認められる」を少しずつでいいから「他人ではなく、神様に認められる」という考え方に変えていくことだと著者は述べる。
神様とは自分の中の神のこと。自分の心の砦、自分の心の中にある核に頼るということだ。不安な人は、不安を和らげる方法に頼ってしまいがちだが、現実にはそうはいかない。 だから、自分の心の砦を築くことに力を入れるのだ。そうすると、人から認められることではなくても、自分の自我を自分で確認することができる。「自我の確認」という心の安らかさを感じると、「成功とは全く別に、自我の確認という心の安らかさがあるのかもしれない」と感じられるようになるという。
■他人の評価が気になってしまうときの対処法
また、仕事でも人付き合いでも、自分が幸せになるのにこのことをするのは得か、損か、で考える。
他人の評価が気になったり、人から認められたい人は、立場が受け身のことが多い。だから、一度、自分の立場は「損な立場か?得な立場か?」と自分が勝手に立場を決めていると考えるようにする。
人に評価されるのではなく、人を評価する立場に立てば、人生の見方も変わるはずだ。
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人生の中の戦いには、外敵と戦うことと、自分と戦うことの2つがあると著者は述べる。
自分と戦うこととは、心の葛藤に直面すること。他人の目が気になってしまうという人は、本書を参考に自分の心と向き合い、ブレない心を育んではどうだろう。
(T・N/新刊JP編集部)