だれかに話したくなる本の話

生活の質が下がる「朝の悪習慣」3つ

生活の充実度はそのまま人生の質につながります。 やる気が起きなかったり、物事に集中できなかったり、時間をかけた割に収穫が少なかったり。

もし、人生の質が下がっていると感じているならば、まず見直すべき時間が「朝」です。1日のスタートである「朝」という時間をどのように過ごすかによって、その日が決まります。    朝時間の充実は人生の充実につながります。しかし、そこで1日のテンションを下げてしまうような習慣を知らず知らずにやっていた場合、なかなか調子は上向きません。

ここでは、日々を充実させるための朝の過ごし方のコツを教える『朝1分間、30の習慣。 ゆううつでムダな時間が減り、しあわせな時間が増えるコツ』(マツダミヒロ著、すばる舎刊)を参考に、やっているならすぐに見直したい朝のNG習慣を3つご紹介します。

■気持ちを整理しないで1日を始めてしまう

朝は1日のうちでもっともストレスホルモンの値が高く、どうしても気分がゆううつになりがちです。しかし、「まだ起きたくない」「会社に行きたくない」とネガティブな気持ちを整理しないままでいると、貴重な朝の時間は瞬く間に過ぎ去ってしまいます。

さまざまな研究からも、朝の充実によって幸福度が上がることが証明されています。
では、朝の時間をポジティブなものにするにはどうすればいいのか。それには「どんな1日になったら最高?」と自分に問いかけてみましょう。

例えばそこで「面倒な仕事が片づいて、スッキリとした気持ちで過ごしたい」と答えたら、あなたの脳はそうなるように指令し、無意識に「面倒な仕事が片づき、スッキリとした気持ちで過ごす」ように行動し始めます。そして結果、理想の1日を過ごすことにつながるのです。

■朝起きたらすぐにスマホを見る

あなたは朝、目覚めてすぐに何をしますか? もし、スマホを見ているならば要注意です。
時間を見るため。最新の情報をキャッチするため。誰かから連絡が来ていないか確認するため。ついついスマホに手を伸ばしてしまいがちですが、実は朝のパフォーマンスを低下させる原因になるというのです。

前述のように朝はなるべくポジティブな気持ちであるべきです。ところが、SNSに並んでいるのは誰かのネガティブな感情であったり、気持ちの上がらないニュースであったりします。また、仕事のメールを見たら、「あんまり気が進まないなあ」と億劫な気持ちになるかもしれません。

朝起きてすぐにスマホを見ることは、脳がまっさらな状態にわざわざネガティブな情報を入れること。著者のマツダミヒロさんは、目覚めてすぐの脳がきれいな状態を「プラチナタイム」と呼び、この時間にネガティブな情報を入れてはいけないといいます。
朝一番から嫌な気持ちになると、1日の生産性も上がらないもの。朝はできるだけスマホを遠ざけてみましょう。

■無理をして早起きをしようとする

朝の時間を充実させようとして、朝5時や朝4時などに目覚ましをかけたりしてはいませんか? でも、それはNG。どうしても「朝時間の充実」と「早起き」をセットで考えてしまいがちですが、本書では「むやみに早く起きればいいというわけではない」と述べられています。

大事なことは自分のペースを崩さないこと。普段、朝9時に起きている人は「9時」という時間がその人にとっての朝です。「何時に起きるか」ではなく、「起きてから何をするか」が大切なのであり、1日のスタートにしっかりと気持ちをポジティブに整え、理想の今日を描くことが、豊かな時間を過ごすことにつながります。

 ◇

本書で書かれている、人生を充実させるための最も基本的な朝の習慣は「自分に問いかける」ということです。

「いま、どんな気持ち?」
「どんな1日になったら最高?」
「今日の楽しみは何?」

寝起きで整理されていない頭にこう問いかけてみることで、今の自分の気持ちが整理され、今日何をすべきなのかがはっきりしてきます。仕事だって整理されている状態で始めたほうが、生産性は上がりますよね。

人生の貴重な時間をムダにしないために、本書に掲載されている30の習慣を読んで、できることから始めてみてはいかがでしょうか。朝1分でできる習慣が良い変化を呼び込むはずです。

(新刊JP編集部)

朝1分間、30の習慣。 ゆううつでムダな時間が減り、しあわせな時間が増えるコツ

朝1分間、30の習慣。 ゆううつでムダな時間が減り、しあわせな時間が増えるコツ

1日のスタートである「朝」をどのように過ごすかで、その日が素敵な1日になるか、残念な1日になるかが決まる。

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