だれかに話したくなる本の話

見た目も生態もインパクト強すぎ ホシバナモグラの奇妙なエサの見つけ方

『カタニア先生は、キモい生きものに夢中!』(ケネス・カタニア著、的場知之訳、化学同人刊)

星のような形をした鋭い感覚の鼻をもつホシバナモグラ、500ボルトの電気で獲物を麻痺させ、自らは痺れないデンキウナギ、ゴキブリをゾンビ化させるエメラルドゴキブリバチなど、世界にはユニークで不思議な能力をもつ生きものたちが多く生息している。

そんな生きものの研究をしているのが、ヴァンダービルト大学教授のケネス・カタニア氏だ。カタニア氏は、アメリカでは天才賞として知られる「マッカーサー賞」を受賞し、ナショナルジオグラフィック誌や日経サイエンス誌にもたびたび寄稿している。

カタニア先生は、キモい生きものに夢中! :その不思議な行動・進化の謎をとく

カタニア先生は、キモい生きものに夢中! :その不思議な行動・進化の謎をとく

鋭い感覚の鼻をもつホシバナモグラから獲物を麻痺させるデンキウナギまで、生きものたちはユニークで並外れた能力をもっている。本書でカタニア先生は自然界で最も注目すべき「キモい」生きものを面白おかしく、そして魅力的に描く。ヒゲミズヘビ、小さなトガリネズミ、ゾンビをつくる“宝石バチ"。かれらの行動の背後にある謎に光を当てる。これらの生きものを研究することで、生命がどう進化してきたかについて深い洞察が得られるだけでなく、科学的発見がいかにワクワクして冒険と楽しみに満ちたものかを本書で示している。若い人必見の書。著者によるとっておきの動画も二次元コードですぐ見られる。