「仕事で突出する人」が疎かにしないビジネスの超基本とは?
どうにか結果を出そうと一生懸命取り組むものの、やる気ばかりが先走って空回りしてしまう。力めば力むほど、仕事はそんな悪循環に陥りがちだ。焦る気持ちを持って仕事をして、それで上手くいけばいいが、上手くいかないのであれば今の自分を見つめ直し、やり方を変える必要がある。
一方で、スマートに仕事をこなし、涼しい顔で成果を出し続ける人も、会社に一人か二人は必ずいる。彼らは一体どんな努力をし、どんなスキルを持っているのだろう。もし彼らのやり方を真似できたら、空回りすることは少なくなるかもしれない。
その「答え」が書かれているのが、『コミック版 世界のエリートはなぜ「この基本」を大事にするのか』(戸塚隆将著、サノマリナイラスト、青木健生その他、朝日新聞出版刊)である。
まず一流のビジネスパーソンたちがやっている仕事術とはどういうものか? という問いに対する「答え」を述べてしまうと、「基本に徹する」ということがあげられる。 では、その「基本」とは一体何か? 本書ではそれがマンガを通して解説されている。
■仕事の「基本」は世界中どこでも同じ
本書は、頑張っているものの空回りしてしまう女性ビジネスパーソンが、世界をフィールドにビジネスをしてきたコンサルタントにレクチャーを受けながら、「基本」を学んでいくというストーリーが展開される。
世界にはさまざまな人間がおり、育ってきた環境や文化の違いから「常識」が異なることもある。そこでもやはり共通する「グローバル・ルール」がある。それが「基本」といえるものなのだ。
本書ではその「基本」を4つのポイント、そして48の具体的な行動に落とし込んで紹介している。4つのポイントは下記の通り。
1、人との「つながり」を大事にする
2、「自分磨き」を一生継続する
3、「日々の成果出し」に強くこだわる
4、世界的な視野を常に意識する
そして48の基本だが、例えば「1、人との『つながり』を大事にする」では、「利害関係を超えた『つながり』を信じる」「貴重な時間とお金を『つながり』に投資する」、そして「名前を覚える」といった基本があがる。
具体的なビジネススキルではなく、もっと根本的な考え方の部分を抑えないと、スキルも上っ面のものになってしまう。そこにはたしかに「基本」が存在しているのだ。
もし、上手くいかない場合は「基本」が疎かになっているかもしれない。本書の「基本」の4つのポイント、そして48の具体的な行動はチェックポイントとしても大いに参考になるはずだ。
(新刊JP編集部)