まずは副業で助走を 50歳からのライター入門のすすめ
書くことが好き、副業がしたい、定年後の生きがいを見つけたいなどの理由から興味を持つ人が多いのが「ライター」という仕事。ただ、どうすればライターになれるのか、というのは案外あまり知られていない。
■まずは副業で助走を 50歳からのライター入門のすすめ
『副業×定年準備×生きがいづくり 人生を変える! 50歳からのライター入門』(しげぞう著、時事通信社刊)では、52歳の誕生日を目前にリストラで失業し、売れっ子ライターへと転身を遂げたしげぞう氏が、副業Webライティングの始め方からブックライティングに至るまで大切にしたい心掛けや秘訣を50のポイントにまとめて紹介する。
もし現在会社員でこれからライターとして独立しようと考えている人がいるとしたら、いきなり会社を辞めて独立する必要はない。可能ならまずは副業として助走してみるのがいい。しげぞう氏自身も、いきなり会社から放り出されてしまうが、会社員時代に会社を辞める1~2年前から副業としてライター業を始めていたという。
副業から始めることには、いくつかのメリットがある。
1.その仕事に自分が向いているのかどうかを見極めることができる
まだ本業で生活を支えていられるうちであれば、余裕を持っていろいろな仕事を試すことができる。向いてないと思ったら、無理をして続ける必要はない。
2.どのくらい稼げるのか見えてくる
自分がどれくらいの作業量をこなせるか、どのような分野・テーマの記事を書けるのかがある程度わかってくると、どれくらい稼げるのかも見えてくる。
3.仕事の取り方や作業の仕方に慣れておくことができる
実際にどのように受注して、どのような段取りで書けばいいのか、慣れることができるので、独立後も新しい仕事を思い切って受注できる。
4.実績を示すことができる
いざ独立した際に、まったくのゼロからではなく、すでに副業時代の実績を作れるので、クラウドソーシングや直取引で「これまでこんな記事を書いてきました」という実績を示すことができる。
これらのメリットもあり、副業で助走することで、独立の際の不安がかなり軽減できる。
ライターという仕事がどんな仕事で、どうすればなれるのか。その手段や心構えをライターを目指すための入門書である本書から学んでみてはどうだろう。中高年からライターに挑戦するヒントが得られるはずだ。
(T・N/新刊JP編集部)