「ペットをかわいがりつつ動物を食べる」人間の矛盾に迫る本
私たちが普段食べている肉は、スーパーで加工された肉を買って家で調理したり、レストランで料理されたもの。では、これらの肉は、どのように生まれ、どんなところで育てられ、屠畜されるに至ったのか。
文筆家、イラストレーターの内澤旬子氏は、そんな興味をおぼえ、見切り発車で廃屋を借り豚小屋建設、受精から立ち会った中ヨーク、三元豚、デュロック3種の豚を実際に飼い育て、屠畜場に出荷し、肉にして食べた。その1年間の体験ルポが本書『飼い喰い 三匹の豚とわたし』(内澤旬子著、KADOKAWA刊)だ。