だれかに話したくなる本の話

労働者の悲哀を描くプロレタリア文学のもう1つの名著―【書評】『太陽のない街』

労働者の悲哀を描くプロレタリア文学のもう1つの名著―【書評】『太陽のない街』

 「労働者と経営者の歴史はそのまま闘争の歴史である」―これは極論だろう。しかしかつて、労働者が一方的に虐げられていた時代があったのは事実だ。 本作『太陽のない街』は大正時代末期、東京・小石川にあった印刷会社が労働組合を無力化するために大規模なリストラをおこなった労働争議が題材となってい...