気楽さの代償…テレワークで労働者が失ったもの
コロナ禍で一気に広まったテレワークだが、普及の過程で労働者の反応はさまざまに変化した。テレワーク導入当初は戸惑いつつも、満員電車での通勤から解放され、苦手な上司と顔を合わせなくていいということで、SNSなどを見ても歓迎する声が多かった。それはコロナ禍がここまで長引くとは考えておらず、あくまでテレワークは一時的なものだと考えていたからだろう。
ただ、テレワーク生活が長期化すると、少しずつテレワークへの物足りなさや退屈さを訴える声が聞こえるようになってきたし、「会社に行きたい」という声も大きくなった。さらにはテレワークが続いたことがストレスとなり、メンタルに不調が出る人も現れた。「テレワークうつ」である。