「怒るはNG、でも叱るはOK」に潜む身勝手さとは?
行儀の悪い我が子を叱る。
仕事で何度も同じミスをする部下を叱る。
生活の中で、ほとんどの人が誰かを叱るタイミングがある。私たちはなぜ誰かを叱るのだろうか?相手の行いを正したいから?もっと成長してほしいから?あるいは子育てなどでは、その場で「叱っている親」の姿を見せないと、親である自分が周囲に叱られる、という場面もある。
ともかく言えるのは、私たちは「叱ること」に何らかのいい効果があると考えているということだ。それは「怒るのと叱るのは違う。叱るのはいいが、怒るのはダメ」という意見があちこちで見られることからも明らかである。
しかし、叱ることには本当に教育的な意義があるのだろうか?