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冬季パラ競技は6つだけ? 北京パラリンピック前に知っておきたいパラスポーツの楽しみ方

熱戦が繰り広げられる北京冬季オリンピックも終盤戦。そして、オリンピック閉幕後の3月4日からは冬季パラリンピックが開幕する。2012年ロンドンパラリンピックでは、国を上げての社会的な取り組みやメディアの後押しもあり、世界的にパラスポーツが注目を集めるようになった。だが、まだまだ、「ルールがわからない」「どこに注目して競技を見ればいいの?」と感じている人も少なくないだろう。

年に2回刊行されている雑誌『パラスポーツマガジン』(実業之日本社刊/最新号はVol.10)は、そんなパラスポーツ初心者にパラスポーツの楽しみ方や魅力をわかりやすく伝えてくれる。

■冬季パラリンピックの競技数は6つだけ

じつは、冬季パラリンピック競技は6つであることをご存じだろうか。
2022北京オリンピックでは、15競技(109種目)が行われるが、同パラリンピックは6競技(78種目)に絞り込まれている。

時速100キロを超えるスピードで疾走する「アルペンスキー」。
駆け引きとスピードが勝負のカギになる「スノーボード」。
過酷なレースが展開される「クロスカントリー」。
男女混合の氷上のチェス「車いすカーリング」。
障がいのクラス分けのない激しいぶつかり合い「パラアイスホッケー」。
射撃とクロスカントリーの複合競技「バイアスロン」。

各種目に、障がいの種類・程度に応じたクラス分けがある(パラアイスホッケーのみクラス分けはなし)が、競技数は少なめなので、ひとつの競技に絞って、戦いの行方を追うのも楽しみ方のひとつになるだろう。

■パラスポーツならではの迫力がある競技とは?

パラスポーツの見どころのひとつは、やはり選手たちが熱い戦いのなかで発揮する高い技術や身体能力だ。

その中でも、「パラアイスホッケー」は、パラスポーツならではの魅力がある。
パラアイスホッケーは、「アイススレッジホッケー」とも呼ばれ、「スレッジ」というソリに乗り込み、両手に持った2本の短いスティックを用いて行われるアイスホッケーだ。

このスティックは、片方の端でパックを打ち、反対側の端は氷を押しながら漕ぐ動きで前に進む役割を持つ。
スレッジの下についているブレードで氷を削る音。スティックでパックを操る軽快な音。また、クラス分けがないというルールの中で選手同士がスピードの乗ったソリで激しくぶつかり合いは迫力満点といったところだろう。

■「道具と身体を一体化させるのも面白みの一つ」

Podcastにて配信が始まった『パラスポーツマガジン』の音声番組「全力パラスポーツ!」では、本誌の副編集長で長野・トリノパラリンピックアルペンスキー日本代表の野島弘氏と「日本一、パラを語れる女子アナ」の久下真以子氏によってパラスポーツのトークが繰り広げられている。

その第1回に、パラアイスホッケー元日本代表の髙橋和廣氏が出演。野島氏が「パラスポーツって道具と身体を一体化させるというところも面白みの一つだし、道具を創意工夫で開発していく部分も醍醐味の一つだと思っている」とコメントすると、高橋氏も「僕も同じです」と同意し、道具にまつわるエピソードを語った。

選手の使っている道具にも注目したいパラスポーツ。知れば知るほど、深みが増していくのでぜひチェックしてみてほしい。

(ライター/大村佑介)

パラスポーツマガジン Vol.10

パラスポーツマガジン Vol.10

障がい者スポーツ&ライフスタイルマガジン『パラスポーツマガジン』。Vol.10のテーマは「東京から北京へ パラスポーツの鼓動」。
東京パラリンピックの注目選手やトピックを振り返るとともに2022北京冬季パラリンピックへとつながっていくパラスポーツの今をお届けします。

この記事のライター

大村佑介

大村佑介

1979年生まれ。未年・牡羊座のライター。演劇脚本、映像シナリオを学んだ後、ビジネス書籍のライターとして活動。好きなジャンルは行動経済学、心理学、雑学。無類の猫好きだが、犬によく懐かれる。

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