だれかに話したくなる本の話

【「本が好き!」レビュー】『精霊に捕まって倒れる――医療者とモン族の患者、二つの文化の衝突』アン・ファディマン著

提供: 本が好き!
【「本が好き!」レビュー】『精霊に捕まって倒れる――医療者とモン族の患者、二つの文化の衝突』アン・ファディマン著

(この記事は、書評でつながる読書コミュニティ「本が好き!」レビュアーのぽんきちさんによる書評です。

生死がせめぎ合う医療という場における異文化へのまなざしの重さを、感性豊かに、痛切に物語る傑作ノンフィクション。
ラオスから難民としてアメリカに来たモン族の一家の子、リア・リーが、てんかんの症状でカリフォルニア州の病院に運ばれてくる。しかし幼少のリアを支える両親と病院スタッフの間には、文化の違いや言語の壁ゆえの行き違いが積もってしまう。
モン族の家族の側にも医師たちの側にも、少女を救おうとする渾身の努力があった。だが両者の認識は、ことごとく衝突していた。相互の疑心は膨れ上がり、そして──。

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精霊に捕まって倒れる――医療者とモン族の患者、二つの文化の衝突

精霊に捕まって倒れる――医療者とモン族の患者、二つの文化の衝突

生死がせめぎ合う医療という場における異文化へのまなざしの重さを、感性豊かに、痛切に物語る傑作ノンフィクション。

ラオスから難民としてアメリカに来たモン族の一家の子、リア・リーが、てんかんの症状でカリフォルニア州の病院に運ばれてくる。しかし幼少のリアを支える両親と病院スタッフの間には、文化の違いや言語の壁ゆえの行き違いが積もってしまう。

モン族の家族の側にも医師たちの側にも、少女を救おうとする渾身の努力があった。だが両者の認識は、ことごとく衝突していた。相互の疑心は膨れ上がり、そして──。