「執行の前に社会から抹殺されてしまう」死刑囚たちの日常
昨年12月21日。二年ぶりとなる死刑が、死刑囚3人に執行されたことは記憶に新しい。日本に死刑制度があることは誰もが知っていて、そこに違和感を持つ人は少ないが、死刑判決が出てから執行されるまで、死刑囚がどのように過ごし、死刑執行の判断がどのように下され、どのように行われるのかは、あまり知られていない。
まして、主要先進国の中で死刑執行を続けている国はもはや日本とアメリカしか残っていない。そのアメリカも州によっては死刑制度が廃止されている。明確に死刑廃止に向かっている世界の流れの中で、日本の死刑とはどのようなものなのか、実態を知って考えてみる時期に来ている。