生活を律する、拠り所をつくる…リモートワーク時代のストレス対処法
コロナ渦以降、リモートワークが主流になり、オフィスへの出社の頻度が減って自宅で仕事をする時間が多くなったという人も少なくないだろう。
通勤がなくなり、自宅で仕事ができるという良い面もあれば、上司や先輩に気軽に相談したり、質問したりしにくいという一面もリモートワークにはある。上司や先輩側からしても、部下や後輩が困っている様子が見えないので、どう声をかけていいのかわからないということもあるはずだ。
リモートワーク時代は「誰も助けてくれない」「今まで以上に自分でなんでもやるしかない」と意識して、自分で自分の身を守り、成長しなくてはいけない。そんな時代の仕事術が『最強の「独学」仕事術』(赤羽雄二著、宝島社刊)で解説されている。
ここでは、その中からストレスへの対処法をご紹介しよう。
■不規則な生活に陥らないための睡眠法
リモートワークによって、上司や先輩の目が届かない部分が増えたため、自分を律することや規則正しい生活をすること、ストレスを減らす努力をすることが重要になった。
夜更かしや朝寝坊など、不規則な生活に陥りやすいのもリモートワークの特徴だろう。そこで、質のよい睡眠をとることは、ストレスを減らすうえで大切になる。
そこで赤羽氏が実践しているのが、「体調面、精神面の両方をベストな状態を維持できる最小の睡眠時間」を決め、それを週7日維持するというやり方だ。このとき、土日を含む週7日を通して、寝る時間、起きる時間を変えないこと。金土曜日の夜は翌日が休日のため夜更かししてしまいがちだが、その結果、土日の起床時間が遅れ、月曜日に寝不足になり、「またやってしまった」という不快感も伴う。
誰でもこの経験はあるだろう。当たり前のことをしっかりやるという自覚も必要だということだ。
■心の安全基地をつくって、ストレスを軽減する
また、心の「安全基地」をつくることも、ストレスを溜めないために必要なことだ。
「安全基地」とは、安心して話し、心の拠り所となり、心配なく身を寄せることのできる相手のこと。この安全基地がないと、自己肯定感が低く、自分に自信が持てず、仕事に全力で打ち込めない状況が続いていくことになる。
大切な人に自分からコンタクトをとり、単に楽しく食事をするだけでも「安全基地」になると赤羽氏。心の「安全基地」をつくれるかどうかは、自分の努力次第なのだ。
◇
リモートワーク時代になったことで、一人で何ができるか、どう成長すべきかを考えたり、人とのつながりの大切さにも気づくきっかけにもなったはず。働き方が以前と変わり、その変化に対応し、より豊かな人生を歩むためにも、本書を参考にしてみてはどうだろう。
(T・N/新刊JP編集部)