だれかに話したくなる本の話

瀬戸内寂聴が出家した年に語った「愛についての言葉」

『ひとりでも生きられる』(瀬戸内寂聴著、青春出版社刊)

妻であろうとしない女、妻であることを自ら放棄した女が、男を愛する場合、それを支える命綱は「情熱」しかない。

11月9日にこの世を去った小説家・尼僧の瀬戸内寂聴氏は、愛についての想いをこう述べていた。彼女が恋愛、結婚、人を愛することに悩む女性に向けて、強く生きるための答えを導き出しているのが、『ひとりでも生きられる』(瀬戸内寂聴著、青春出版社刊)だ。

ひとりでも生きられる

ひとりでも生きられる

生きることは愛すること。愛することは許すこと。私の愛についての総括。愛の本質を説いた名著、新装復刊。