学歴だけではダメ 社会人になってから評価される7つの才能
「いい学校に行き、いい会社に入れば幸せになれる」というのは、勝手につくり上げられた幻想だった。
そう述べるのは、『13歳のきみに伝えたい 本当に必要な7つの才能;将来大人になって成功するために』(山本佳典著、彩流社刊)の著者である山本佳典氏だ。
■エリート街道を走った…でも幸せにはなれなかった
山本氏は、偏差値の高い進学校に進み、難関大学に入学。大学もトップの成績で卒業し、誰もが羨むような大手の銀行に入社。周りから見たら順風満帆の人生に思えるが、実際は幸せにはなれなかったという。
大学までは「テストの点数」「偏差値」で評価されてきたが、会社に入ったら数字ではっきりとわかること以外の「上司とのうまい人間関係」や「コミュニケーション」という見えない部分の評価が重要視されるようになる。山本氏は、この見えない部分が苦手だったのだ。
社会人になり、壁に当たった山本氏がこれからの時代を生き抜くために必要なことは「ひとりでも生きていいけるチカラがあるかどうか」に気づく。本書では、ひとりでも生きていく力を手に入れるために必要な7つの才能を紹介する。
1.尖る才能
自分の得意なことを見つけ、自分の武器にする
2.創る才能
新しいものを創り出す発想力をつける
3.伝える才能
自分の考えを言葉にし、わかりやすく伝えるための伝える力を身につける
4.頼る才能
多くの仲間と協力して仕事をするための周りの人に頼る力を活かす
5.導く才能
たくさんの人をまとめて引っ張る「リーダー力」を身につける
6.拓く才能
知らないことに対する好奇心を育み、自分の可能性を広げる
7.挑む才能
失敗を恐れず、積極的に行動するチャレンジする力を養う
もちろん勉強を頑張れる、偏差値の高い高校、大学に合格できることも、その人の才能のひとつだ。ただ、終身雇用・年功序列制度の崩壊で、国も会社も自分のことを守ってくれない時代になった。勉強ができるだけでなく、さらに7つの才能を身につけることで、これからの時代に稼げる大人になれる。学校では教えてくれない学びを本書から得てはどうだろう。
本書は山本氏が「僕が13歳の時にこんな本があればよかったな」という思いから本書を執筆したという。子供と一緒に将来に必要なことについて考え、話してみるきっかけにもなる1冊だ。
(T・N/新刊JP編集部)