だれかに話したくなる本の話

仕事のスピードが倍増!?「脳の事前インプット法」がすごい

組織で重宝され、求められるにはどんな能力が必要なのか。
人をまとめるのが得意な人。
適切なアドバイスができる人。
汚れ仕事をいとわない人。
答えは一つではないし、会社によって違う。ただ、どんな会社でも「限られた時間で質の高い仕事をする人」は求められる。

■質の高い仕事を短時間でできる人は何が違うのか

質の高い仕事をすることだけでもすごいのだが。「限られた時間の中で」がポイントだ。質をキープしつつスピードを速めるというのは、仕事の本質を追求することである。

仕事のスピードを速めるには、脳の使い方を意識すること。そう述べるのは、元「楽天市場」MVPプロデューサーの大原昌人氏だ。

『すべての仕事を2分の1の時間で終わらせる ガチ速仕事術』(大原昌人著、ぱる出版刊)では、「脳の無意識」に焦点を当てることで、一気に仕事のスピードを高め、発想やアイディアのクオリティを上げる「脳科学に基づいた時短テク」仕事術を紹介する。

先述のスピードについてだが、人の倍のスピードで仕事をする秘訣は、必要な情報を脳に「事前インプット」しておくことなのだそう。本書ではこれを「脳の事前インプット法」と呼んでいる。

受験勉強を例に出すなら、先に難しい問題を読んで、その情報を脳にインプットしてから、他の問題に取り掛かるということ。すると、脳の無意識が勝手に難問の解き方を考えておいてくれるので、その難問に取り掛かると解けやすいという。このように、事前に情報を入れて無意識の力を借りるなど、脳の意識と無意識を使い分けるようになると、作業量は倍増する。

では、この「脳の事前インプット法」をビジネスシーンで応用する際はどのように実践すればいいのか。たとえば、「納期は1ヶ月後だが、作業としては1週間ほどで終わる案件」があった場合、脳科学的にはどう仕事を進めるのがベストなのか。

この場合は、打ち合わせをした直後のホットなタイミングで「大まかな方向性」だけ決めておく。あとは脳の無意識にまかせて放置しておく。この間に脳の無意識が勝手に考えてくれるので、締め切り直前に本腰を入れたとき、すぐにクオリティの高い仕事ができる。

正攻法で、受注してすぐに取り掛かり1週間かかる仕事も、「脳の事前インプット法」なら実質2~3日で終わる。しばらく脳内で寝かせておいた方が、時短になるだけでなく、最終的なクオリティも高まるのだ。

今までよりも2倍の速さで仕事をすることで、利益を上げることはもちろん、プライベートの時間も増え、より人生を豊かなものにしてくれるのが「脳の事前インプット法」だ。

仕事量が多くて忙しい日々を送っている。もっと仕事のスピードを速めたい。そんな人は時短仕事術のノウハウを実践してみてはどうだろう。

(T・N/新刊JP編集部)

すべての仕事を2分の1の時間で終わらせる ガチ速仕事術

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この記事のライター

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T・N

ライター。寡黙だが味わい深い文章を書く。SNSはやっていない。

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