だれかに話したくなる本の話

運気改善の切り札「持ち物の8割を捨てる」全捨離とは

時に人生を左右することがあるのが「運」だ。
どんなに一生懸命やったことでも報われないこともあるし、逆にたまたまうまくいってしまうこともある。実力は大事だが、すべてではない。

なんとも不確かでつかみどころがない「運」。これを呼び込むために「全捨離」という方法がある。具体的には、自分自身の一番のパワースポットである「家」の中のモノを捨てて開運体質をつくろう、ということ。

もちろん「全捨離」といっても全てを捨てるのではない。スピリチュアルの世界でよく言われる「78対22の法則」に則って、おおよそ8割のモノを捨てることである。とにかく、手放さなければ、新しいものは入ってこない。一旦、空っぽにしないと、新しいアイデアも仕事もうまくいかないし、運も引き寄せられないのだ。運気的には「スキマ」が大切、ということだろうか。

■「持ち物の8割を捨てる」決断ができるか?

『運を引き寄せる実験 全捨離したらすべてが好転する話』(櫻庭露樹著、フォレスト出版刊)では、スピリチュアル研究家・開運ユーチューバーの櫻庭露樹氏が、全捨離の具体的な実践法を紹介する。

家の中のモノを8割捨てる、なんて多くの人は想像したこともないだろう。8割も捨てたら大切なものも捨てることになってしまいそうで、選別できずに悩んでしまったり、捨てられなかったりするもの。となると何を捨てるかはひとまずおいておいて、まずは有無を言わさずに「ゴミ袋100袋」を買ってこよう。本当に8割捨てるとなると、一部屋だけで20~30袋は必要になるそう。戸建ての家ならばその5倍は必要だという。

ゴミ袋があれば、もう本気で捨てなければならないという気持ちにもなる。全捨離には、なにより「本気でやるぞ」という決意が大切なのだ。

では、具体的に何をどう捨てればいいのか。手っ取り早いのは「服」。これは「使わないモノ=着ないもの=捨てる」と連想しやすいからだ。洋服ダンスのハンガーから服をすべて引っ張り出す。絶対着ない服はすべて捨てる。シーズンオフの服は思い切って捨てる。下着・靴下はすべて捨てて買い替える。とくに、下着や靴下は「新しい出会い」を呼び込むアイテムで、「1ヶ月に1回買い替える」ことを櫻庭氏はおすすめしている。

すべて服をタンスから出すことで、着ない服をゴミ袋に詰めたあと、空いたタンスに服を収納できる。これなら気分も乗り、全捨離の波に乗った「全捨離ウェーブ」の状態で、次の部屋へと進むことができる。初心者でも手が出しやすい洋服の全捨離から始めることで、この全捨離ウェーブに乗ることができるという。

表紙

本書を読んだだけでは運はやってこない、実践することが大切だ。全捨離で自宅を開運スポットに変えて開運体質をつくってはどうだろう。運が開けるかもしれない。

(T・N/新刊JP編集部)

全捨離したら人生すべてが好転する話

全捨離したら人生すべてが好転する話

家の中がモノであふれている、モノがいっぱいで汚い……。
片づけや掃除をしなければと思いつつ、どこから手をつけていいかわからない……。
誰もが、「やらないと」と思いつつ、モノであふれた生活をしています。
なぜ片づけられないのか? なぜモノが減らないのか?
それは、片づけても少しすれば元に戻ってしまうし、もったいないと思って捨てられないからです。

本書は「使わないモノをすべて捨てる」「家の中のモノを8割捨てる」、捨ててから片づけるという、これまでと逆のメソッドです。

この記事のライター

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T・N

ライター。寡黙だが味わい深い文章を書く。SNSはやっていない。

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