千葉ロッテマリーンズをクライマックスシリーズに導いた最高のコンディションの作り方とは?
スポーツも仕事も最高のパフォーマンスを出すには、心と体をコントロールし、コンディションを整え、良い状態にすること。
ただ、とかくストレスを感じやすく、心身の健康を保つのが難しい現代。毎日に立ち向かう肉体とメンタル「最強のコンディション」を身につけるための自己改革の方法50個を紹介するのが『突き抜けるコンディション革命』(小林弘幸著、ワニブックス刊)だ。
■嫌な仕事、気が乗らないことほど先にやる
著者で順天堂大学医学部教授・日本スポーツ協会公認スポーツドクターである小林弘幸氏は、大学病院で総合的な健康管理を長年にわたり指導し、多くのアスリートの自己変革をサポート。
小林氏が所属する順天堂大学病院医学部は、2020年シーズンからプロ野球・千葉ロッテマリーンズと提携して選手の医療サポートを行なっている。心と体を整えることの大切さを説き、チームはシーズンで2位。クライマックスシリーズに進出した。
では、どのように最高のコンディションを手に入れるのか。
たとえば、嫌な仕事に取り組まなければならないときは、ストレスがかかるもの。平常心を保ち、いい仕事をするコツが「時間のマネジメント」だ。時間に追われ、焦りが生まれ、集中力不足で正しい判断ができなくなる。その結果、パフォーマンスの低下が起きやすくなる。
嫌な仕事に取り組む際は「先手必勝」の意識が大切。嫌な仕事ほど意識して先にやる。すぐにやること。焦る前に取り組み、心の余裕を持つことがパフォーマンスの向上につながるという。
また、緊張する場面やストレスのかかるシチュエーションでは、チョコレートを食べることがおすすめ。ポイントは、ポリポリと噛み砕くのではなく、口に含んで舌で溶かすように舐めること。舌を動かすことで表情筋が緩み、自律神経のバランス調整に効果的なのだそう。
また、緊張をほぐすなら、顔の表情をゆるめる方法もある。作り笑顔になることで、顔の筋肉を緩め、顔の血流をよくして副交感神経を活発化させることで、全身の緊張感が解けていくというメカニズムだ。
長く続くコロナ禍で、今まで以上にストレスのかかる生活が続いている。今こそ心と体を整えることが、大切になるはず。すぐに実践できる方法が紹介されている本書を参考に、コンディション革命を起こしてみてはどうだろう。
(T・N/新刊JP編集部)