同じことを言っているのにうれしさ倍増「一段上」のホメ言葉とは?
人間関係はホメるのが大事、人材育成もホメて伸ばす。
こんなことが言われてはじめてから、人のいいところをホメることで人間関係を良好に保ったり、ホメて周囲のモチベーションを高めたりということを意識してやっている人は増えたかもしれません。その効果は不明ですが、ホメられて嫌な気がする人はいないというのは確かでしょう。
ただ、ホメることが浸透してきた今こそ、もう一段上のホメ方を身に着ける時期かも。『一生使えるポジティブ言い換え言葉 - 好感度も運気もあがる魔法の言葉選び -』(えらせん著、ワニブックス刊)からそんなパワフルなホメスキルを紹介します。
■ただ「おもしろいね」とホメるよりも・・・
単純なホメ言葉をもらうことでもうれしいものですが、そこに「特別感」が加わるとうれしさは何倍にもなります。
特別感を演出するのは「頻度」の表現。 相手が言ったことがおもしろかったのなら、「おもしろいね!」よりも「今年一番笑ったよ」と、「今年一番」とつけることで、めったにないほどおもしろかったことが伝わります。そんなに大げさにしたくないのなら、「久しぶりにこんなに笑った」でもOK。ホメられた側は 「自分の発言がウケた喜び」 よりも 「相手にとって特別な体験を提供できた喜び」 の方が大きいのです。
■人はギャップに弱い生き物 ホメ言葉でつかえるギャップとは
おいしい料理に対して「めちゃくちゃおいしい!」
ちょっとした気遣いをされた時に「優しいよね」
自分の料理や気遣いに対して、こんな言葉が返ってきたら、料理のし甲斐もあるし、気の遣い甲斐があるというもの。
でもこれは「普通」のホメ方です。料理が得意でホメられ慣れている人だったら、うれしいとは感じてもそれ以上の印象は持ちにくいかもしれませんし、普段から意識的に気遣いをしている人だったら「そうでしょ?優しいでしょ?」と思って終わりかも。
ホメることには、相手により強い印象を与えるためのスキルがあります。その一つが「ギャップ」。先ほどの例であれば、ただ「優しいよね」だけではなく「クールに見えるけど、実は優しいよね」など、気遣いによって相手の印象がどう変わったかを言葉にすることで、ホメ言葉の威力は倍増するはずです。
■ホメの威力が倍増する「時間差攻撃」を使いこなせ
ホメ言葉の威力を簡単に倍増させる方法はまだあります。
それは「時間差」を使うこと。
振舞いでも見た目でも、相手をほめるなら、「今のことを今ホメる」よりも「少し前のことをホメる」方が相手には響きます。
一日前のことでもいいですし、一週間前でもOK。 「お年寄りに席を譲るなんて、かっこいいじゃん」 よりも 「あの時、席を譲っててかっこいいと思ったよ」 の方が、不思議と相手は「自分のことを見ていてくれたんだ」と思えてうれしく感じるのです。
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どうせホメるなら、相手の印象に残るホメ方をしたいところ。
相手からの好感度を高め、自分の気持ちも前向きにする言葉づかいを教えてくれる『一生使えるポジティブ言い換え言葉 - 好感度も運気もあがる魔法の言葉選び -』は参考になるはずです。
(新刊JP編集部)