だれかに話したくなる本の話

不登校児も問題児もいない小学校の教育法「見えない学力」づくりとは

『10年後の子どもに必要な「見えない学力」の育て方』(木村泰子著、青春出版社刊)

「奇跡の公立小学校」と呼ばれた小学校がある。大阪市立大空小学校だ。

2006年に開校したこの公立小学校には、いじめを受けて学校に行けなくなった子、発達障害と診断された子、支援の必要な子が多く転校してきた。初代校長として木村泰子氏が務めた9年間、不登校ゼロ、モンスターペアレントもゼロ。さらに、学力の面でも、全国学力調査で全国一の県を上回ったこともある。この大空小学校の取り組みを描いたドキュメンタリー映画『みんなの学校』は大きな話題を呼び、文部科学省特別選定作品に選ばれた。

10年後の子どもに必要な「見えない学力」の育て方

10年後の子どもに必要な「見えない学力」の育て方

校則や大人の決めたルールが子どもを育てるのではない。子どもが自分で考え、行動しはじめる見えない学力とは何か―「不登校」も「問題児」もいない学校初代校長が明かす親と子の新常識。