「いいね!」であなたも年収1億円
フェイスブックで2週間で儲ける方法
著者: 佐藤 みきひろ
定価: 1,575円
出版社: 講談社
ISBN-10: 4062182270
ISBN-13: 978-4062182270
企業が自社の製品やサービスを売るために最も必要なことといえば、なんといっても「集客」です。
どうすればこの「集客」を効率的よく、数多くできるのか。その方法の一つが広告ですが、大企業ならまだしも、中小企業は広告予算も限られており、「集客が思うようにいかない」というのは中小企業の経営者・マーケティング担当者に共通する悩みなのではないでしょうか。
そして、悩みのあるところには必ず、その悩みを解決する代わりに対価を要求するビジネスがあります。
本書によると、中小企業では経営者やマーケティング担当者が集客についての知識を持たないばかりに、こういった集客代行ビジネスのカモになってしまうことがあるようです。
■大手広告代理店にダメにされる中小企業
広告代理店が手掛けている様々な広告枠のうち、中小企業が利用する機会が多いものに、フリーペーパーや、ECサイトがあります。
しかし、著者の佐藤さんは、これら広告代理店のサービスに頼るのはリスクも多いといいます。というのも、これらの広告は新規顧客の獲得のみにフォーカスしたものが多く、一人の顧客にいかに繰り返し商品・サービスを購入してもらうかが重要となっている今のマーケティングの状況とマッチしていないのです。
また、佐藤さんは広告代理店の担当者の多くが単なるサラリーマンであり、集客というものを深く理解していないことも指摘。自身が経営している飲食店の広告をフリーペーパーに掲載したにも関わらず効果が出なかったため、広告代理店の担当者に相談したところ、返ってきたのは広告のサイズアップの提案だけだったという自身の経験も語っています。
■ウェブ制作会社のお粗末
今では大小問わず多くの企業がネット上に自社のホームページを構えるようになりました。その際、ホームページの制作を請け負ってくれるのがウェブ制作会社ですが、多くの中小企業の社長は、「ホームページを作れる人=ネットでの集客も請け負ってくれる」と勘違いしてしまいます。
ウェブ制作会社はあくまでも、クライアントの要求通りにホームページを作るだけで、集客とは無縁です。
「ウェブでの集客をお手伝いします」というウェブ制作会社の営業文句に惑わされないようにしましょう。
■有象無象がはびこるウェブコンサルタント
ネットを使った企業の集客が盛んになるにつれて、増えてきたのが「ウェブコンサルタント」を名乗る人々。もちろん、成果に結びつくアドバイスを与えてくれるコンサルタントもいるのですが、その見極めは非常に困難。
あるウェブコンサルタントにコンサルティングを依頼し、3カ月の契約で90万円支払ったものの、提供されたのは2時間の面談を3回と、うまく行っている他社のマネをすればいいですよという安易なアドバイスだけだったという笑えないエピソードもあり、こちらもうかつに依頼すると悔しい思いをする危険があります。
今回は、会社をカモにする人々の例として、広告代理店・ウェブ制作会社・ウェブコンサルタントを取り上げましたが、このような「集客代行ビジネス」にカモにされるのは依頼する企業側にマーケティングの知識がなく、他社に依頼するしかないのが理由であり、彼らが悪いわけではありません。
今はネットを使ったマーケティングの知識と手法さえあればFacebookなどのSNSを使ってほとんど無料で集客ができる時代ですので、自分で勉強して、独自に始めてみたほうが得策です。
本書にはそのための基礎知識から具体的な手法が網羅されており、中小企業の集客・マーケティングの強い味方となってくれるでしょう。
第1章 集客の重要性を理解していない社長たち
中小企業は淘汰される時代なのか?
リピーター獲得こそが、中小企業の生き残りの秘けつ
集客とセールスの違いすら理解していない
物を売る時代から人を売る時代へ
知らないうちに売り込んでしまっている人たち
「いいものだから売れるはずだ」という間違い
目の前のお客ばかり追いかけてしまうのはなぜ
フェイスブックで集客するために最も重要なこととは
第2章 知らないうちにカモにされる人たち
大手広告代理店が経営者をダメにする
ウェブ制作会社の実力はお粗末
ウェブコンサルタントとは名ばかり
過去出版されたフェイスブック関連本が集客に役立たない理由
フェイスブック集客はこんなに単純
くだらないノウハウ商材――あなたはこのようにカモにされている
なぜ悪徳なノウハウビジネスが溢れているのか
ノウハウを知ることが売上に繋がることではない
私自身が、失敗の連続だった
フェイスブックとの出会いがすべてを変えた
フェイスブックで集客するためのはじめのステップ
1 USPが伝わるタイムラインの作成
2 フェイスブックの友達を1000人作る
3 1日15分で完了するフェイスブック運用を開始する
フェイスブック投稿の2対2対1の法則
第4章 フェイスブック集客のための5つのツール
ブログ/ランディングページ/ステップメール/ユーチューブ/フェイスブックページ
業種に応じて使い分けるフェイスブックの活用法
店舗/ECサイト/対法人/専門家
第5章 10年先まで集客で困らない7つのルール
1 ターゲットを明確にする
2 ターケットをリサーチする
3 商品戦略を理解する
4 知ってもらう行動(認知)
5 理解してもらう行動(教育)
6 買ってもらう行動(営業)
7 ファンになってもらう(リピート&口コミ)
ほか
学生時代から勉強もスポーツも全くダメ。ギリギリで入った高校も1年経たずに中退。その後、30近くの業種でアルバイト経験をした後、20歳でベンチャー企業に就職。ビジネスの面白さに目覚め、28歳で起業!
しかし、あっという間に3000万円を超える負債を作り大失敗する。そのときにコンサルタントの神田昌典氏に出会い、その教えに従って、短期間で借金を返済すると同時にさまざまな事業を立ち上げて奇跡的な復活。そのきっかけとなったのがフェイスブックを駆使したマーケティングで、フェイスブック集客の第一人者と称され、コンサルティング活動や講演、執筆などを行っている。高額なフェイスブックセミナーは毎回満席、フェイスブック塾には1050人以上の塾生が在籍する。また近年はソーシャルメディアをビジネスに正しく生かすためのソーシャルマーケティング協会の普及活動や、日本人のアジア進出支援事業などを手がけている。著書『いますぐ勉強をやめなさい!』(フォレスト出版)