だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1862回 「18歳からの政治の教科書―――メディアに踊らされない賢い有権者になろう」

現職の参議院議員、宇都隆史氏(自由民主党)による著書。同書内では一貫して、政治家のことを親しみと皮肉を込めて「センセイ」と呼んでいます。「センセイは普段どんな仕事をしているのか」「センセイと有権者は身近な関係」「積極的にかかわると政治は楽しい」等、いままで誰も教えてくれなかった政治の話が満載。読後に地元のセンセイにちょっと会いたくなってしまう、そんな一冊です。(提供・彩雲出版)

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宇都「センセイ」に学ぶ日本の政治

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

さて、僕は普段、著者さんのことを番組内で「先生」と呼ぶ事は少ないのですが、今回に限っては、宇都センセイの事を「センセイ」と、可能な限り呼ぼうかなと思っています。

それは何故かというと、この「センセイ」というのは……

音声だと分かりづらいでしょうが、いわゆる漢字で書かれた「先生」ではありません。

カタカナで書かれた「センセイ」です。

政治家である宇都センセイは、周囲からよく「センセイ」と呼ばれるそうですが、本書の中でも政治家のことをわざわざ「センセイ」とルビを振って記述しています。

これはある種の親しみと皮肉を込めて呼ばれる、あの「センセイ」なんですね。

そんな感じで、普段、「先生」という言葉は、相手との距離が遠くなるような気がしてあまり使わなかったのですが、今回はあえて「宇都センセイ」とお呼びすることで、宇都センセイのご著書の意図を汲み「政治家さんを身近に感じてもらおう」と思っています。

さて、そんな宇都センセイが書かれた本書ですが、ざっくり各章ごとに紹介すると、

第1章は『まずはセンセイを知ろう』

政治家のセンセイに対して「よく知らないけど近寄りがたい」とか「多分悪いことしてる人」というネガティブなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。

1章では、実際に政治家のセンセイ達が普段どんな仕事をしているのかを紹介しながら、選挙や政治の仕組みについて書かれていて、一読しただけで政治家のセンセイが身近に感じられます。

第2章は『センセイとの正しい付き合い方』

政党政治とは何か?僕達がセンセイと仲良くなるにはどうすればいいのか?

センセイの応援や選挙に積極的に関わると実は政治って楽しい、といったことが語られています。

第3章は『賢い有権者となるために』

この章が僕は一番好きでした。

いくつかの政治問題について、宇都センセイの考え方や、問題となるポイントなどが述べられています。

最後の第4章は『政治を身近に感じよう』

宇都センセイと、大学生のインターン生との対談が掲載されています。

近頃の大学生の生の声と、現職の参議院議員の対談なので、政治に疎い方でも、若者目線で政治を捉えることのできる良いコンテンツですね。

さて!今回は、非常にご多忙のなか、宇都センセイご本人に本書についてお話を伺ってきたので、こちらの音声をお聞き下さい。

◆著者プロフィール 宇都隆史さん、昭和49年11月生まれ、鹿児島県出身。 現職の参議院議員のセンセイです。政党は自由民主党。 平成10年に防衛大学校理工学部を卒業し、航空自衛隊に入隊。 平成19年、航空自衛隊を退官し、松下政経塾に入塾。 平成22年、第22回参議院通常選挙において全国比例区で当選。 平成26年には、外務大臣政務官にも就任したことがあります。

18歳からの政治の教科書―――メディアに踊らされない賢い有権者になろう