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アマゾンへのリンク『半年で人生の成功チャンスをつかんだ方法』

半年で人生の成功チャンスをつかんだ方法

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本書の解説

「好きなことを仕事にしたい」
「お金にも時間にも余裕のある生活を送りたい」
とは誰もが考えることだが、実際にそれを手に入れている人は少ない。もしかしたら、嫌なことややりたくないこと我慢し、付き合いたくない相手と付き合うストレスを抱えながら、どうにか生きている人の方が大多数かもしれないし、ほとんどはそうした状況を変えることをあきらめてしまっているかもしれない。

人生を変えるにはまず「マインド」を変えよ

一方で、人生のどん底からはい上がって、生き甲斐としての仕事を見つけ、自由な人生を手に入れた人もいる。

本書の著者、子成場健太郎さんは、大学を卒業後、人間関係がうまくいかず職を転々とするも、心身ともに擦り切れるようにして故郷の新潟に戻った。その時点で職がなく、うつ気味だった子成場さんだが、スペイン語と出会い、勉強を重ねたことで人生ががらりと変わった。今では翻訳者・通訳者として活躍しながら、世界各地を旅する生活をしている。

まさに人生の大逆転。だが、語学を学ぶことが即人生好転につながるということではない。そこには子成場さん自身の変化があったという。

  1. 1. 儲かる分野を見つける

    ほとんどの人は、「得意なこと」を極めようとするが、子成場さんによると「儲かる分野」を見定めて、そこを極める方が成功しやすいという。「得意なこと」をビジネスにするのは悪いことではないが、ビジネスサイドの視点も持つことが失敗を防ぐのだ。

    子成場さんがスペイン語に出会ったように、語学でも医療系でも、とにかく一つでもできることを作れば、それが人生の突破口になる。

  2. 2. 手を広げすぎず、決めた分野に集中する

    儲かると見定めた分野、あるいは自分の得意なことで、ビジネス的な需要があると見込んだ分野が見つかったら、ジャンルに集中してビジネス化する努力をしよう。人間はどうしても新しい興味関心に目移りしがちだが、複数のことに取り組むと、どれも中途半端になってしまう。

  3. 3. その分野のメンターを見つける

    一人でやろうとせず、メンターをつけることで成功する確率を高めることができる。注意すべきは、メンターは一人に絞ること。複数いると相談事への答えやアドバイスが違っていたりするため、混乱しがちになる。

  4. 4. メンターを信じて一点集中する

    信頼できるメンターを見つけたら、疑問に思うことがあっても、ひとまずはアドバイスされたことをすべてやってみるつもりで食らいつく。中途半端に我流のやり方を挟むとかえって遠回りになってしまう。

  5. 5. 「隣の芝は青く見える」ことを忘れない

    勉強やトレーニングの成果が目に見えない時期は、他の分野が楽しそうに見えたり、他のメンターの方が自分に合っているように思えてしかたないはず。しかしこれは「隣の芝は青く見える」というだけのこと。何らかの成果が出始めれば、今やっていることに確信が持てるはずだ。不安な時期ならではの心の動きに惑わされないようにしよう。

自身の経験から子成場さんが導き出した「人生を変える方法」は、このほかにも多岐に及ぶ。もし、今の自分の生活、自分の人生に嫌気がさしているのなら、方向転換は早い方がいい。本書はそのための転機になってくれる内容である。

(新刊JP編集部)

インタビュー

人間関係が原因で会社勤めを挫折 職を転々とした後に出会った「天職」

著者、子成場健太郎さんお写真

―― 子成場さんは、まったくの初心者からスペイン語をはじめて、半年ほどで翻訳・通訳の仕事をこなすまでになりました。スペイン語をはじめる前は、語学には無縁だったのでしょうか。

子成場:いえ、独学ですが英語と中国語をやっていました。特に語学を勉強して何をしようという目的はなく、そのうち何か役に立つかもしれないという程度の、思いつきではじめたのですが。

―― 英語をやっていたことで、スペイン語はなじみやすかったのではないですか?

子成場:そうですね、似ている部分はあるので、多少は英語の知識を使えたと思います。

―― それまで勉強していた英語や中国語ではなく、スペイン語を新たにはじめたのはなぜですか?

子成場:はじめは気分転換のつもりだったんです。英語と中国語は正直実力が伸びずに行き詰まっていたこともあって、ちょっと違う言葉をやってみようというつもりではじめたのですが、英語に似ているところがあったのに加えて、発音が簡単だったのでなじみやすかった。

英語にしても中国語にしても、発音や聞き取りのところで壁を感じていたのですが、スペイン語に限ってはそれはなかったです。

―― 「これからは中南米などスペイン語圏の経済が伸びるから、スペイン語をやっておくといい」ということがよく言われますが、仕事に結びつけようという考えはなかったんですか?

子成場:それはなかったです。当時、パソコン一つでできる仕事を探していて、その一つが翻訳でした。そのタイミングでたまたまスペイン語に出会ったんです。英語のメルマガを読んでいたら、スペイン語のセミナーの案内があって、それに参加したのがきっかけでしたね。本当に偶然です。

―― 「パソコンでできる仕事を探していた」というお話があったように、子成場さんはコミュニケーションが苦手だったことで、翻訳・通訳の仕事に就くまではかなり苦労をされたとか。

子成場:最初に就職したのが都内のベンチャー系の会社だったのですが、人間関係でつまずいて辞めてしまったんです。それで地元に戻って、フリーターとして仕事を転々としていました。事務作業から肉体労働まで色々やりましたが、あちこちを転々としていた感じです。

目標や夢を持ちたい気持ちがある一方で、それが見つからず、退廃的に過ごしていた時期でしたね。やりたいことが見つからなかった。

―― 人生のどん底、と呼べる時期だと思いますが、そこからどうにか人生を立て直すことができたのはなぜだったのでしょうか。

子成場:そんな状態でも、あきらめなかったことだと思います。夢が見つからないなかでも、とりあえず時間が経過するのを待って、何かチャンスをつかもうとはずっと考えていたので。

―― 当時の状態を抜け出すために、やっていたことはありますか?

子成場:色々手は出していました。資格の学習をしたり、ウェブデザインの勉強をしてみたり。ただ、今思うと空回りしていたような気がします。資格にしろウェブデザインにしろ、仕事に結び付けたいと思ってやっていたのですが、なかなかどこの会社からも採用されませんでしたし。

―― 最悪の状態を抜け出すためにもがく過程に語学があったのでしょうか。

子成場:そうですね。正確には語学を始めたのはもう少し後だったのですが。

スペイン語をはじめて半年で翻訳家になった男が語る「人生の変え方」

著者、子成場健太郎さんお写真

―― スペイン語に触れた時に「これは自分に向いている」という感覚はありましたか?

子成場:そこまではっきりしたことではないのですが、他の言語とは違ったものを感じてはいました。本格的にはじめた時、「これは人生を変えるターニングポイントになるかもしれない」と思ったのをおぼえています。というのも、英語や中国語と比べて明らかに上達が早かったんです。

語学の先生についてスペイン語を学んでいたのですが、たぶん他の生徒より呑み込みが早かったんでしょうね。コロンビアの切り花の輸出協会から受けた翻訳の仕事を先生が私に紹介してくれて、それが翻訳者としての最初の仕事になりました。その後も、少しずつ実績を積んで最終的に独立したという感じです。

―― どうやって活動の幅を広げていったんですか?

子成場:小さいものでも実績をたくさん作ることが大事だと思ったので、翻訳者向けの仕事紹介サイトに登録をして、そこで仕事を受注して、ということをはじめました。最初は全然仕事がなかったんですけど、だんだんと継続的に仕事を依頼してくれるところが出てきました。

―― 翻訳だけでなく通訳もされている子成場さんですが、コミュニケーションへの苦手意識は通訳の仕事では支障にならないのでしょうか。

子成場:あいかわらず苦手な人はいるのですが、以前よりはコミュニケーションをストレスだと感じることは減ったと思います。外国語を勉強して、外国の方と接する機会をたくさん持てたということで、自信がついたのかもしれません。人間関係の作り方はこの仕事をはじめて変わった気がしています。

―― 何かを学ぶときは一点集中でやることの大切さが書かれています。子成場さんはスペイン語を学ぶ過程で他のことに目移りすることはなかったのでしょうか。

子成場:なくもなかったのですが、マルチタスクといいますか、複数のことを並行してやることが苦手だというのは自分でわかっていましたから、手を出さずにスペイン語に集中していました。

―― 思い通りにならない人生を変えるために何か新しく始めるとしたら、語学はおすすめですか?

子成場:そう思います。人生を変える手段の一つとして、語学は有効です。単にそれでお金を稼ぐということだけでなく、外国の方と接することで、これまで見えていなかったものが見えてくることがありますし、自信にもなります。こういうことの積み重ねで自分自身変わったなと思うんですよ。

―― なかでもおすすめの言語はありますか?

子成場:スペイン語はおすすめです。日本人にとっては感覚的になじみやすいところがあるので、英語より上達が早いのではないでしょうか。

――半年で人生の成功チャンスをつかんだ方法』は子成場さんのこれまでの歩みがつづられています。この本で一番伝えたかったことは何ですか?

子成場:何かのきっかけがあれば、人は自分の人生を変えられるということです。

生きていると思わぬチャンスが巡ってくることがあります。それが今日なのか明日なのか、一年後なのかはわかりませんが、人生ってそういうものなんです。そのチャンスをつかむためにも、とにかく行動することです。行動しながら、チャンスをうかがうということが大事だと思いますね。

(新刊JP編集部)

書籍情報

目次情報

  1. はじめに
    ~ ウツでフリーターだった私がなぜ自由人になれたのか ~
  2. 第1章 なぜ人は旅をするのか? 旅の力
  3. 第2章 夢の世界から現実世界へ
  4. 第3章 新たな国 南米と中米へ
  5. 第4章 好きを仕事にすることの嘘の知っておこう!
  6. 第5章 自由人になるための「マインドの段階」 5つのステップ
  7. 第6章 自由人になるための「ビジネスの段階」 5つのステップ
  8. 第7章 人生をブレイクスルーする「一流への道」
  9. あとがき
    ~ 人生が変わったあと ~

プロフィール

著者、子成場健太郎さんお写真

子成場 健太郎(こなしば けんたろう)

スペイン語翻訳家兼通訳者
新潟県出身。つくば国際大学産業社会学部卒。
紆余曲折を経て30代のとき「プレジデンシャル・スペイン語アカデミー」と出会い、ゼロからスペイン語を学び、フリーの翻訳家となり通訳もこなすようになる。
現在は、地方の実家で暮らしているものの、ほとんどは仕事で全国を飛び回るか、コロンビア、キューバ、ジャマイカなどラテンアメリカを中心に海外旅行を楽しんでいる。2019年はタイ、スペイン、メキシコへ行く予定。
 翻訳の仕事では、「経済産業省の鉄道翻訳」「パラリンピック金メダリストの紹介記事翻訳」「コロンビア大使のスピーチ翻訳」「パラリンピック会長の重要書類翻訳」「コロンビア大使館の切り花輸出協会翻訳」「広島平和記念館のスペイン語版案内書翻訳」「有名タレントのイベントスピーチ翻訳」など。

通訳の仕事では「水泳選手のパラリンピック金メダリスト通訳」「コロンビアの名門ハベリアナ大学の団体職員通訳」「フラワーイベントのコロンビア大使館のスタッフ通訳」「コロンビアからの観光客のアテンド通訳」「コロンビア大使公邸のイベントスタッフ」「IFEXフラワーイベントスタッフ」など。
◇趣味はブラックコーヒーと紅茶とショパンなどのクラシック音楽。
現在は世界を旅する自由人として独身生活を謳歌している。