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2011年10月21日 18時配信

AEDの普及はキャビンアテンダントのおかげ?


AEDの普及はキャビンアテンダントのおかげ?
AEDの普及はキャビンアテンダントのおかげ?
 近年のランニングブームが定着させたのか、定着したからランニングブームが来たのかはわかりませんが、来年12回目を迎える東京マラソンはすっかりランニング愛好者の間に根付いた感があります。今はちょうど抽選結果が発表され、出場が決まった人はこれまで以上にトレーニングに熱が入っているはずです。
 健康にもダイエットにも効果的とされるランニングですが、危険もあります。その最たるものが心室細動。2009年にタレントの松村邦洋さんが、東京マラソンの走行中に急性心筋梗塞による心室細動で倒れたことは、記憶に新しいところです。
 
 ところで、その松村さんを救ったのはAED(自動体外式除細動器)という器具です。この器具を使った処置のおかげで、一時心肺停止に陥った松村さんは意識を取り戻し、無事に回復することができたといいます。

 特別な講習を義務付けられることもなく、一般市民でも使えるということで、医療従事者でなくとも人命を救えるAEDですが、日本でもこの器具を生産している会社が一つだけあるのをご存じでしょうか。
 日本光電工業株式会社というのがその会社。日本光電は元々医療機器メーカーであり、1965年から医療従事者向けの徐細動器を市場に出していたため、AEDを作る技術はあったそうです。しかし、2000年当時、日本では医療従事者でないとAEDを使うことができず、技術はあっても市場がないという状態だったようです。
 転機となったのは2001年。日本航空(JAL)の国際線50機にAEDを搭載するという記事が日経新聞に掲載されたことでした。
 衝撃的だったのは、JALを含む定期航空協会が厚生労働省に対し、機内のAEDを、医療従事者だけでなく客室乗務員も使えるよう、規制緩和を申し入れたことでした。航空機内という一定条件の下であれ、医療従事者以外でもAEDを使えるようにするというJALの決定はマスコミに大きく報じられ、以降AEDを取り巻く環境が大きく変わり始めたのです。
 そして2004年、ついに医療従事者以外の一般市民によるAEDの使用が可能となりました。
 その後、国内のAEDの普及は一気に進み、今ではオレンジ色のバッグに白い文字で「AED」と書かれた日本光電製のAEDは、公共施設や駅など、いたるところで目にすることができます。

 『AED 街角の奇跡―「勇気」が救った命の物語』(ダイヤモンド・ビジネス企画/著、ダイヤモンド社/刊)はAEDの歴史や、AEDによって生み出された人命救助のドラマ、またAEDの基礎知識などがつづられています。
 私たちの誰もがAEDを使って人命を救うことになる可能性を持っています。そうなった時に慌てないためにも、この器具に対する知識は持っておいたほうがよさそうです。
(新刊JP編集部)

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