だれかに話したくなる本の話

SNS時代に知っておくべき読んで心地よい文章の書き方

ブログやSNSで発信するとき、「読まれる文章を書きたい」「人の心に刺さる文章を書きたい」「仕事や人脈につなげたい」といった目的を持っているはず。
しかし、目的に合った文章を書かなければそれは達成されない。つまり、コツやテクニックがいるのだ。

『この1冊で面白いほど人が集まる SNS文章術』(青春出版社刊)は、ソーシャルメディアに詳しいコピーライターの前田めぐる氏が、思わず読みたくなる文章の書き方から信頼される文章の基本、独自の視点でネタの価値を高めるノウハウ、楽しく続けるためのSNS疲れ対策を紹介している。

■読んでいて心地よいリズムをつくる

読んでいて心地よいと感じる文章の裏にはリズムがある。
そのリズムをつくるためには、最低限の文法を気にかけることが重要だ。文法が配慮されていると、読み手の頭の中に自然とリズムが刻まれる。そして、次の文章に進め、頭の中で浮かびやすくなるという。

では、「心地よいリズムで書く基本」は一体なんだろうか。著者は以下の3つをあげる。

・「~たり、~たり」の用法
・「の」の重複を避ける
・文末を適度に変える

最初の「~たり」は、繰り返し使うことで文章にリズムが生まれる。一方で一文の中に「の」が重複すると読みにくくなる。また、文末も同じで、何度も同じ文末が続くと単調になりがち。体言止めや別表現を使うなどして、工夫しよう。

■ネタがないときはタイムリーな話題の思い出を書いてみる

また、ブログやSNSに何かを書こうと思っても、ネタ探しの時点で困ってしまうこともあるはず。そんなときは、「何かタイムリーな話題について書く」だけでなく、「タイムリーな話題についての思い出を書く」のもおすすめだと前田氏。

たとえば、街でリクルートスーツの若者を見かけたら、就活の思い出を。四季折々の行事や日々のちょっとしたこと、記念日のことなど、記憶について書くと、同じような記憶を持っている友達から共通のコメントがつくこともあるだろう。

SNSを使えば、個人が自由に発信できる時代。せっかくなら、伝わる文章を書きたいもの。そのためには、文章を書くことを楽しむことが大切だ。
無理せずに続けられて、「書くこと」を楽しめるようになるためにも、本書のSNS文章術を参考にしてみてはどうだろう。

(新刊JP編集部)

この一冊で面白いほど人が集まるSNS文章術

この一冊で面白いほど人が集まるSNS文章術

“伝えたいことが伝えたい人に伝わる”自分メディアのつくり方。

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