名詞、形容詞、動詞と副詞まで 鳴き声の変化で分かった「会話をする動物」とは?

クマとニワトリは数をかぞえ、クジラは韻をふむ歌を作詞作曲し、プレーリードッグは会話をする。動物たちは、考えたり、記憶したり、理解する認知能力があり、豊かな感情をもって。いる。
たとえば、犬を飼ったことがある人は、吠え方や表情から「今、うちの犬が笑った」と感じた経験をしたことがあるかもしれない。犬が遊び始めたいときに独特のあえぎ方をすることは、科学的に証明されていることなのだ。
こういった動物たちの豊かな能力を紹介するのが、『数をかぞえるクマ サーフィンをするヤギ 動物の知性と感情をめぐる驚くべき物語』(べリンダ・レシオ著、中尾ゆかり訳、NHK出版刊)だ。
本書では、仲間を助けるネズミ、芸術を愛するニワシドリ、葬式をするカササギなど、動物たちが優れた能力を示す、驚くようなエピソードを100点以上の写真とともに紹介している。