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【「本が好き!」レビュー】『海の史劇』吉村 昭 著

提供: 本が好き!
『海の史劇』吉村 昭 著

(この記事は、書評でつながる読書コミュニティ「本が好き!」レビュアーの塩味ビッテンさんによる書評です。
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とにかく面白い。以前レヴューで「日本には海戦モノの名著がない」などと血迷ったことを書いたことがありましたが、本書「海の史劇」を読むにあたって、己の浅薄さに恥じ入るばかりです。

本が好き!
『海の史劇』

海の史劇

祖国の興廃をこの一戦に賭けて、世界注視のうちに歴史が決定される。ロジェストヴェンスキー提督が、ロシアの大艦隊をひきいて長征に向う圧倒的な場面に始まり、連合艦隊司令長官東郷平八郎の死で終る、名高い「日本海海戦」の劇的な全貌。ロシア側の秘匿資料を初めて採り入れ、七カ月に及ぶ大回航の苦心と、迎え撃つ日本側の態度、海戦の詳細等々を克明に描いた空前の記録文学。