だれかに話したくなる本の話

映画化で注目の『沈黙』 作者・遠藤周作が語った1966年の講演音源を無料公開・新潮社

映画化で注目の『沈黙』 作者・遠藤周作が語った1966年の講演音源を無料公開・新潮社

現在公開中の映画『沈黙―サイレンス―』の原作者として、最近改めてその名が知られている作家の故・遠藤周作が『沈黙』について語った講演音源を、出版社の新潮社がウェブ上で無料公開した。

『沈黙』

沈黙

島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。