だれかに話したくなる本の話

【「本が好き!」レビュー】『傑作はまだ』瀬尾まいこ著

提供: 本が好き!
【「本が好き!」レビュー】『傑作はまだ』瀬尾まいこ著

(この記事は、書評でつながる読書コミュニティ「本が好き!」レビュアーのはなとゆめ+猫の本棚さんによる書評です)

「実の父親に言うのはおかしいけど、やっぱりはじめましてで、いいんだよね?」そこそこ売れている引きこもりの作家・加賀野の元へ、生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子・智が突然訪ねてきた。月十万円の養育費を振込むと、息子の写真が一枚届く。それが唯一の関わりだった二人。真意を測りかね戸惑う加賀野だが、「しばらく住ませて」と言う智に押し切られ、初対面の息子と同居生活を送ることに―。孤独に慣れ切った世間知らずな父と、近所付き合いも完璧にこなす健やかすぎる息子、血のつながりしかない二人は家族になれるのか?その「答え」を知るとき、温かく優しい涙が溢れ出す。笑って泣ける父と子の再生の物語。

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傑作はまだ

傑作はまだ

2019年本屋大賞受賞作家・瀬尾まいこの最新作
大切な人にあいたくなる、最高のハートフルストーリー!