だれかに話したくなる本の話

待っていてもアイデアは降ってこない。ひらめきの仕組みを作る方法

なかなか決断できない。アイデアが浮かばない。そういった悩みの根本にあるものの一つは、自分の考えに自信が持てないということだろう。

自分で考え、決断するためには、まず考える力を育てることが必要だ。
その方法を教えてくれるのが、『「自分の頭」で考えるコツを教えてください。』(浜田陽介著、総合法令出版刊)である。

本書は、著者の浜田氏が、かつて銀行のコンピューターシステムをつくっていた頃に培った「道筋を立てて論理的に考える力」と、ゲームディレクターとしてたくさんのアイデアを生み出してきた「創造的に考える力」、そして講師やコンサルタントとして多くの若者と接する中で大切さを再確認した価値観を中心に構成されており、はまだ先生と高校生のあいこの会話形式で、自分の頭で考えるコツを紹介している。

■ひらめきは組み合わせで生まれる!その仕組みを作るためには?

面白いアイデアが次々に浮かぶ人がいる。その人はどんなことを考えているのか。

「天からアイデアが降りてくる」と表現されることもあるが、ただ待っていても良いアイデアはあまり浮かばないかもしれない。しかし、ひらめき体質を作ることはできる。そのためには、ひらめきの仕組みを理解し、起こりやすい脳内環境を作ることが大事だ。

ひらめきやアイデアは何もないところから生まれるのではなく、すでに存在する何かと何かが、頭の中で瞬間的に組み合わさって生まれる。だから、興味や感心、問題意識といったひらめきの着火剤となるものが必要だ。

「頻度錯誤」という心理効果の言葉がある。これはあることを意識すると、急にそれと接する機会が多くなったように感じる心理効果のこと。普段と同じ景色なのに、自分の心の持ちようで目に入ってくる情報が変わったという経験はないだろうか。興味や関心、問題意識があれば、それと組み合わせるための情報やヒントが頻度錯誤によって目につきやすくなるのだ。

まずは興味や感心、問題意識を棚卸しし、自分が興味を持っていること、気になっていること、問題意識を紙に書き出して把握する。これらを意識することで、頻度錯誤の心理効果が働いて、情報が向こうからやってくる状態になる。
それらと組み合わせるものがひらめきのもう一つの素材となる知識だ。この「情報をキャッチしやすい状態を作ること」と「知識を蓄えること」で、ひらめきが起こりやすい脳内環境を作ることができる。

本書を読むと、ひらめきにも仕組みがあり、「考える力」を身につけるにも技術が必要なことがわかる。論理的思考も創造力も身につけて、自分で考え、決断し、人生を豊かにしてはどうだろう。

(T・N/新刊JP編集部)

劇的に地頭がよくなる思考術 「自分の頭」で考えるコツを教えてください。

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「答え」を導くときに大切なこととは?

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T・N

ライター。寡黙だが味わい深い文章を書く。SNSはやっていない。

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