だれかに話したくなる本の話

「男による男のための社会」日本で女性が感じる生きづらさとは

「男による男のための社会」日本で女性が感じる生きづらさとは(*画像はイメージです)

日本で生きるうえで、「男性である」ということは、一つの「利権」だ。
男性側が普段この利権を意識することは少ない。しかし、電車に乗る、夜道を歩く、疲れた時にちょっと休憩する、そして結婚や就職…。男性側は当たり前にこなしていることが、女性にとっては恐怖感を伴うものだったり、不利益を被るものだったりする。

痴漢にあうのは多くが女性だし、夜道で女性は圧倒的に弱者だ。そして就職では、面接が進むごとに男性の面接官の割合が増す。受験に目を移すと、女性受験者の得点が減点されていた、という出来事まであった。やはり男性であることは「既得権益」であるとしかいいようがない。

マチズモを削り取れ

マチズモを削り取れ

路上、電車、学校、オフィス、トイレなど、日本の公共空間にはびこる〈マチズモ=男性優位主義〉の実態をライターが徹底調査!

ジェンダーギャップ指数、先進国でぶっちぎりの最下位――「関係ない」はもうありえない。

夜道を歩くことの恐怖、通学・通勤中の痴漢被害、発言権を奪われる不条理……最も身近な日常の場面から、変わらないこの国の「体質」をあぶり出す。