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【「本が好き!」レビュー】『昭和二十年夏、僕は兵士だった』梯久美子著

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【「本が好き!」レビュー】『昭和二十年夏、僕は兵士だった』梯久美子著

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俳人の金子兜太氏、考古学者の大塚初重氏、俳優の三國連太郎氏、マンガ家の水木しげる氏、建築家の池田武邦氏。彼らにとってあの戦争とは何だったのか。胸を熱くする傑作戦争ノンフィクション。

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昭和二十年夏、僕は兵士だった

昭和二十年夏、僕は兵士だった

南方の前線、トラック島で句会を開催し続けた金子兜太。輸送船が撃沈され、足にしがみついてきた兵隊を蹴り落とした大塚初重。徴兵忌避の大罪を犯し、中国の最前線に送られた三國連太郎。ニューブリテン島で敵機の爆撃を受けて左腕を失った水木しげる。マリアナ沖海戦、レイテ沖海戦、沖縄海上特攻を生き延びた池田武邦。戦争の記憶は、かれらの中に、どのような形で存在し、その後の人生にどう影響を与えてきたのか。『散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道』(大宅壮一ノンフィクション賞)の著者が綴る、感涙ノンフィクション。